カーニー英中銀総裁:EU離脱選択で金融緩和が必要になる可能性

更新日時
  • 非常に不透明な状況が当分の間、続く可能性が高いだろう-総裁
  • 次回の金融政策委員会は7月14日

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は30日、英国の欧州連合(EU)離脱選択の影響に対処するため、同中銀は恐らく数カ月内に金融政策を緩和する必要があるだろうとの見解を示した。

  同総裁は国民投票結果判明後2回目のテレビ演説で、英経済や金融システムを守るための行動を躊躇(ちゅうちょ)しないと言明。銀行への流動性供給オペを月1回ではなく毎週実施するほか「他の多数の措置」を検討すると述べた。

  「非常に不安定な状況が当分の間、続く可能性が高いとみられる」とした上で「景気見通しは悪化した。夏の間に何らかの金融緩和が必要になる公算が大きい」と語った。

Mark Carney speaks on June 30.

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  英中銀が最後に金融政策を緩和したのは2012年で、資産購入プログラムを拡大した。政策金利は09年3月から過去最低の0.5%となっている。 

  カーニー総裁は「近い将来では、来週に金融行政委員会(FPC)が、この夏は7月と8月にMPCの会合がそれぞれ行われ、私としてはこれらの会合を多少、パッケージと位置づけて考えていく」と述べた。

  英国は「EUおよび世界との関わりについて包括的な戦略が必要だ」とも指摘し、貿易と人の移動、資本の流れ、規制を重要分野に挙げた。

  利下げや量的緩和を意味するとみられる景気刺激策が必要だと述べたものの、個人的見解であり、9人から成る金融政策委員会(MPC)の共通認識ではないと断った。  

  MPCの見解は7月14日の次回政策決定会合の後、明らかにされる。8月の会合時には最新の経済予測も公表される。

原題:Carney Signals Rate Cuts as Brexit Chaos Engulfs Political Class(抜粋)

(第4、5段落に背景と総裁発言を追加して更新します.)
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