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ジョンソン前ロンドン市長、英首相レース離脱-党首選出馬せず

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ボリス・ジョンソン前ロンドン市長は30日、英保守党の党首選に出馬しないと表明した。ともに欧州連合(EU)からの離脱を支持したゴーブ司法相がジョンソン前市長を厳しく批判し、自ら出馬を表明したことを受けて、前市長は次期首相の座を目指すレースから唐突に降板した。

  ゴーブ司法相は同日先に立候補したメイ内相と党首の座を争うことになった。国民投票でEU離脱が選ばれたことを受けて残留を働き掛けてきたキャメロン首相は辞意を表明、メイ内相は保守党と英国の亀裂修復に取り組むため立候補すると説明した。

  ジョンソン前市長は30日正午の党首選立候補締め切り直前にロンドンで記者会見し、「同僚の意見を聞いた結果、また議会での状況を踏まえて、保守党党首・次期首相となるのは私ではないという結論に達した」と述べた。

Former London Mayor Boris Johnson Announces He Will Not Mount A Leadership Bid

ジョンソン氏

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  国民がEU離脱を選んでから1週間、英国には政治的空白が生じている。キャメロン首相は9月まで首相の座に座り続ける。野党・労働党も党首の不信任動議が可決され迷走している。離脱支持者の中からも「決定権を取り戻す」という以上の、具体的な政策提言は出てこない。

  EUと離脱条件を交渉する次期首相は、英首相として戦後最も難しい決断を迫られる。離脱選択を受けて金融市場は緊張状態にあり、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は30日、数カ月内に金融緩和が必要になるとの見解を示した。

  ユーラシア・グループのアナリスト、ムジタバ・ラーマン、チャールズ・リクフィールド両氏は、ジョンソン前市長が首相になっていれば、離脱キャンペーンで公約した移民制限を反故にしてでも単一市場へのほぼメンバー並みアクセスを確保するところだっただろうとリポートに記した。

  メイ内相はこのような構想を真っ向から否定。投票前は残留を支持していたがメイ氏だが、「離脱の決定は動かない。双方が存分に主張した上で、投票が行われた。投票率は高く、国民は判決を下した。残留を試みることは許されない。裏口から入り直すことも、国民投票のやり直しもあってはならない」と語った。

  ゴーブ司法相は会見はせず声明で立候補を表明。「EU離脱を主張した政治家がより良い未来へと英国を導くため、ボリス・ジョンソン氏を核としたチーム作りに尽力したいと考えていた」が、「遺憾ながら、ジョンソン氏はリーダーシップを発揮することも、待ち受ける任務を達成できるチームを作り上げることもできないという結論に達した」と説明した。

  現在5人の候補者は保守党議員による投票によって最終的に2人に絞られる。その後で、党員全員による郵便投票で新党首が選出される。

原題:Boris Johnson Quits Race to Succeed Cameron as U.K. Premier (2)(抜粋)

(第5-7、9段落を追加します.)
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