きょうの国内市況(6月30日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXが小反落、内需中心に値下がり銘柄多い-進まぬ円安重し

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  東京株式相場は終盤に失速し、TOPIXは小幅反落。英国の欧州連合(EU)離脱ショックから世界の金融市場が冷静になりつつある中でも、為替市場では明確な円安が進まず、投資家心理の重しとなった。医薬品や水産、小売など内需株、繊維や輸送用機器株が安い。

  東証1部の騰落銘柄数は値下がりが優勢だったが、海外原油市況の続伸を受け、鉱業や石油など資源株は上げ、証券や保険など金融株、機械株も堅調。日経平均株価はかろうじてプラスを維持し、1カ月ぶりの4日続伸となった。

  TOPIXの終値は前日比1.87ポイント(0.2%)安の1245.82、日経平均株価は9円9銭(0.1%)高の1万5575円92銭。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの重見吉徳グローバル・マーケット・ストラテジストは、「不確実性は続いても、金融危機が起こる状況ではなく、英EU離脱の他国への波及も当面防げている」と指摘。ただし、今後の成長停滞や業績見通しの下方修正リスクなどを踏まえると、「フェアな水準まできた」とし、為替については「米国の2回目の利上げはないと織り込まれている水準。見方が大きく変わらないと、円安方向に推移する感じではない」と話した。

  東証1部33業種は繊維、水産・農林、医薬品、パルプ・紙、空運、金属製品、輸送用機器、小売、鉄鋼、食料品など20業種が下落。鉱業や石油・石炭製品、証券・商品先物取引、ゴム製品、倉庫・運輸、機械、ガラス・土石製品、保険、その他金融など13業種は上昇。東証1部の売買高は21億2956万株、売買代金は2兆2611億円、上昇銘柄数は861、下落は968。

  売買代金上位ではトヨタ自動車やマツダ、セブン&アイ・ホールディングス、花王、エーザイ、ニトリホールディングス、アルプス電気、第一三共、味の素が安く、ダブル・スコープは急落。半面、ブイ・テクノロジーやファナック、東京エレクトロン、ダイキン工業、第一生命保険、日東電工、コメダホールディングス、ディー・エヌ・エーは買われ、大和証券が投資判断を上げた三菱重工業も高い。

●債券下落、オペ減額観測で超長期中心に売り-英EU離脱の影響一服も

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  債券相場は下落。英国の欧州連合(EU)離脱の影響をめぐる懸念の緩和で、米国債相場が続落した流れを引き継ぎ、売りが先行した。日本銀行の国債買い入れオペで超長期ゾーンが来月から減額される可能性への警戒感も売り材料となった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より、1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.23%を付けている。新発20年物の157回債利回りは2.5bp高い0.07%と27日以来の高水準。新発30年物の51回債利回りは一時6bp高い0.145%と24日以来の水準に達し、その後0.125%に戻した。新発40年物の9回債利回りは2bp高い0.12%で取引された。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、超長期債について、「今夕の発表でオペの減額懸念も強く、重たい状況になっている」と指摘した。「来月末の日銀会合では追加緩和の決定がなされるのではないかと思っている。ただ、まだ1カ月もあり、英国のEU離脱の影響も落ち着いてきた感があり、上値を追う感じではない」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比8銭安の152円90銭で開始し、152円88銭まで下落した。午後1時半すぎに水準を切り上げ、一時は153円01銭と前日に記録した過去最高値に並んだ。取引終了にかけて再び売られ、結局6銭安の152円92銭で終えた。

●ドル・円は102円台半ば、英国ショック消化も欧州政治リスク警戒

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  東京外国為替市場で、ドル・円相場は1ドル=102円台半ばで推移している。世界の株価上昇を背景に英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けたリスク回避の動きに一服感が出たものの、欧州の政治リスクへの警戒感が根強く円買い圧力がくすぶっている。

  午後3時34分現在のドル・円相場は102円50銭付近。早朝には一時103円02銭と、4営業日ぶりの水準までドル高・円安が進んだものの、午後に日本株が上げ幅を縮小すると円が値を戻す展開となり、終盤にかけて一時102円46銭まで円高に振れた。

  IG証券の石川順一マーケットアナリストは、イベントリスクに敏感に反応しやすいVIX(ボラティリティ指数)が低下していることでいったん英国ショックは市場で消化されている感があると指摘。ただ、「今後はEUの政治動向によって市場が不安定化する可能性がある」とし、「EU離脱ドミノ」への警戒感から円買い圧力がくすぶっていると言う。

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