英EU離脱の衝撃かわしたブレバンとディスカバリー、AI技術を駆使

  • 世論調査モデルや人工知能がヘッジファンド運用者を支援-関係者
  • ブレバンの24日のリターンはプラス1%、相場急落乗り切る

英国の有権者が欧州連合(EU)連合離脱・残留を問う投票に行く前に、少なくとも3つの著名ヘッジファンドは結果を予測する方法を見いだしていた。

  事情に詳しい関係者1人によると、アラン・ハワード氏率いるブレバン・ハワード・アセット・マネジメントは、ソーシャルメディアのセンチメントを見極めるため人工知能(AI)技術を駆使し、6月23日の国民投票を前に調査を実施した。ロバート・シトロン氏率いるディスカバリー・キャピタル・マネジメントは、アルゴリズムを駆使して投票地区を追跡するモデルを開発。クリスピン・オデイ氏率いるオデイ・アセット・マネジメントも市民調査を実施した。

  こうした技術や調査はこれらヘッジファンド会社の利益計上や損失の抑制に貢献した。金融市場やブックメーカーのオッズでは「残留」派の勝利が見込まれていたが、投票前日に実施された世論調査では、離脱派と残留派がほぼ拮抗していることが示唆されていた。

ブレバン・ハワード・アセットが入居するロンドンのビル

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  ヘッジファンド運用者はライバルより優位に立つ新たな手段の採用を目指しており、アルゴリズムを利用し統計的確率に基づいて予測するAIの人気が高まりつつある。ハイブリッジ・キャピタル・マネジメントとブリッジウォーター・アソシエーツは、AI技術の利用を拡大するためプログラマーやエンジニアを採用している。

  英国のEU離脱決定を受けて世界的な衝撃が広がる中、世界のヘッジファンドは24日から27日までのリターンが平均でマイナス1.6%に低迷。世界の株式市場の時価総額は数兆ドル吹き飛び、英ポンドは急落した。今回の事象では、コンピューターを駆使したファンドの方が総じて、生身のトレーダーを上回る運用成績だった。

  関係者によると、多くのマクロファンド運用者と同様、ブレバンは国民投票前にリスクを減らした。同社のマクロファンドは24日のリターンが1%となり、年初来の損失の一部を取り戻したという。同社広報担当はコメントを控えた。

  
原題:Brevan, Discovery Dodged Brexit Shock Using Technology Edge (1)(抜粋)

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