なぜ、ここまで間違えた-中国企業アナリストが利益予想を大きく外す

  • 上海総合指数企業の利益・実績と予想との差が09年以来の大きさに
  • アナリストが変化をつかんでいないとの指摘-空売り規制も原因か

中国の企業利益の市場予想と実績との間に大きな隔たりが生じている。

  ブルームバーグの集計データによると、上海総合指数を構成する企業の過去1年の1株当たり利益(EPS)は、その1年前にアナリストが予想した水準を33%下回った。この実際の利益と市場予想との差は今月、2009年以降で最も大幅に拡大。米企業の実際の利益と市場予想の差よりはるかに大きく、香港上場の中国企業の場合と比べても2倍余りとなっている。

  アナリスト予想はなぜ、ここまで外れたのか。中国当局が経済構造の転換を進めサービス業に重点を置く中で、工業セクターの大企業は苦戦を強いられており、過剰生産能力が利益の大幅変動につながっている。これらの企業は上海総合指数の中核を占め、構成銘柄の中でも今年に入ってからの株価の下げが急だ。

  邦徳資産管理(香港)は、当局の規制で空売りがほぼ不可能となっている中国本土株式市場では悲観的な内容の企業調査に対する需要がほとんどなく、ストラテジストらは楽観的な見通しを示すよう、より強い圧力を受けていると分析する。

  ジュピター・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、ベン・サーティーズ氏(ロンドン在勤)は「輸出主導型から消費主導型への中国経済の移行は、何年にも及ぶ痛みを伴う調整過程だ。アナリストは現在起きている変化をつかんでいない」と述べた。

  製鉄で中国2位、宝山鋼鉄の15年通期EPSについて、アナリストは1年前に0.4元を上回ると予想していたが、実際は0.06元だった。貴州益佰製薬の15年通期EPSは0.24元だったが、アナリストは昨年半ば、それを約70%上回る水準を予想していた。ブルームバーグが調べたアナリスト10人のうち9人が、貴州益佰製薬株の買いを勧めていた。

原題:China’s Analysts Haven’t Been This Wrong on Equities Since 2009(抜粋)

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