「暗黒の時代」始まる、英EU離脱の恩恵受けるのは中国-モビアス氏

  • 欧州や英国の混乱は人々をアジア投資に向かわせるだろう
  • 英EU離脱で投資の重心は中国に移っていく-インタビューで語る

世界の金融市場で影響力を増そうとしている中国は、英国の欧州連合(EU)離脱の選択から恩恵を受けると、テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス執行会長が指摘した。新興市場での「投資先に選ばれる場所はアジア」だという。

  モビアス氏は29日、ロンドンでインタビューに応じ、英国民投票の結果は「事情に通じた多くの人々を震撼(しんかん)」させ、世界中で一斉売りを招いたが、欧州の混乱からおおむね隔離されているアジアは比較的望ましい投資先と見なされるだろうと述べた。

  新興市場に40年以上投資してきたモビアス氏(79)はまた、社会が「ナショナリズムと反グローバリズムという暗黒の時代に向かっており、これは誰にとっても悪いことだ」と語った。

  人民元の国際化を進める中国については、今から5年後には「ロンドンやニューヨークよりも、中国で資金調達する人々を目にすることになるだろう」として、「重心が移動するのであれば、銀行業界や投資家に非常に大きな意味合いを与える。英国のEU離脱がそれを加速させる」と付け加えた。

  テンプルトン・エマージング・マーケッツ・インベストメント・トラスト(運用資産15億ポンド=約2070億円)に占める中国の比重は最大。ブルームバーグ集計データによると、このファンドは8割以上の同種のファンドの成績を年初来で上回っている。

  モビアス氏は「現在起きている欧州や英国での混乱を受けて、投資家が『欧州や英国以外に資産を分散させる』と言うようになるかもしれない」と話した。

原題:Mobius Sees China Benefiting as Brexit May Herald ‘Dark Ages’(抜粋)

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