中国人民元、記録上最大の四半期値下がり-資本流出リスク再燃も

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  • 英国のEU離脱選択も響いている
  • 「元安圧力が今後数年にわたり続く」-ダンスケ銀行

中国人民元が4-6月(第2四半期)を記録上最大の値下がりで終え、中国本土からの資本流出リスクが高まっている。

  人民元は3月末以降、ドルに対し2.9%下落。中国が1994年初頭に公定・市場実勢レートを統合してからの四半期ベースでは最大の下げで、5年ぶりの安値に低下した。6月23日の英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されてドルが買われ、中国の輸出見通しが悪化したことも響いている。

  ダンスケ銀行のチーフアナリスト、アラン・フォンメーレン氏(コペンハーゲン在勤)は「資本流出が再び増え、市場のセンチメントが一段ともろくなるリスクが高まっている」と述べた。「元安圧力が今後数年にわたり続く」との予想も示した。

  人民元は上海時間30日午後6時19分(日本時間同7時19分)現在、前日比0.08%安の1ドル=6.6435元。

  ロイター通信が中国人民銀行(中央銀行)には年内に6.8元までの元安進行を容認する用意があると報じたことで、一時は前日比0.26%安となった。みずほ銀行はこうした誘導目標の可能性はそれほどありそうにないとした上で、貿易加重の通貨バスケットに対して人民元が弱いことから対ドルで元安を促す理由はほとんどないと説明した。

  人民銀はその後、ウェブサイトに声明を掲載。元相場に関する一部のメディア報道は誤解を招くとともに、外国為替市場の一般的な活動を混乱させ、元安を見越した投機的な取引を促したとコメントした。

  人民元は5年ぶりの安値付近での推移となっている。ブルームバーグの予想中央値では年内に6.70元に値下がりすると見込まれている。

  4-6月期は、人民元が通貨バスケットに対して3.2%安、オフショア人民元は対ドルで3%下げた。人民元の対通貨バスケットの年初来下落率は5.9%。事情に詳しい関係者によれば、中国人民銀行(中央銀行)は29日午前にオフショア市場で人民元相場を支えるため複数の銀行を経由し介入を実施した。

原題:Yuan Heads for Worst Quarter on Record as Outflows Seen Rising(抜粋)

(4段落目以降に最新相場や元安誘導報道などを追加し更新しました.)
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