コンテンツにスキップする

【個別銘柄】エーザイ安い、Wスコープ急落、三菱重やそーせいG高い

更新日時

30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  エーザイ(4523):前日比4.2%安の5688円。米ニューヨークでR&D(研究・開発)説明会を29日に開催、プレゼンテーション資料を開示した。SMBCフレンド調査センターの高沖聡シニアアナリストは、あまりにアーリー(開発初期段階)なものが多く、説明会への期待で先んじて買ってきた向きにはがっかりする内容、との見方を示した。注目のアルツハイマー型認知症治療薬「BAN2401」も目覚ましい進展なく、期待外れと受け止められた可能性があると指摘した。

  リチウムイオン関連:セパレーター製造のダブル・スコープ(6619)が15%安の2397円と東証1部値下がり率1位となった半面、関東電化工業(4047)は4.4%高の1000円。野村証券ではリチウムイオン電池材料関連での中国出張を受けて、2017年度のセパレーターの採算悪化に留意すべきと指摘。その一方、関電化の電解質に対する評価は高いなどとした。

  三菱重工業(7011):3.6%高の407.4円。大和証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に上げた。1ドル=105円を前提としても当期損益が赤字転落する可能性は小さく、今・来期と営業増益が見込める一方、1倍を下回る株価純資産倍率(PBR)は割安と分析した。新たな営業利益予想は、17年3月期が前期比9.5%増の3390億円(会社計画3500億円)、来期が3750億円。目標株価は来期予想PBR1倍の600円に上げ。

  原油関連株:国際石油開発帝石(1605)が1.6%高の793.4円、石油資源開発(1662)が1.2%高の2050円など。29日のニューヨーク原油先物市場は4.2%高の1バレル=49.88ドルと大幅続伸し、英国民投票の結果判明後2営業日に急落した分を埋めた。米エネルギー情報局(EIA)の統計で先週の米在庫が405万バレル減少したことが明らかになったことを好感した。

  ディー・エヌ・エー(2432):4.8%高の2378円。NTTドコモ(9437)はDeNAと提携し、自動運転技術の開発に乗り出すと30日付の日本経済新聞朝刊が伝えた。次世代高速通信技術の開発で先行する強みを生かし、即座に膨大な情報をやり取りする路車間通信の精度を高めるという。まず路線バスでの実用化に向けた実証試験を年内にも開始、確立した技術を自動車メーカーなどに売り込むとしている。

  ニコン(7731):1.9%高の1386円。野村証券は有機ELの市場見通しに関してアップデートし、装置メーカーの中でも同社は、高シェアを持つFPD露光装置で有機EL投資盛り上がりの恩恵を享受すると指摘。特に投資の中心となる6Gで強みを持つことから、市場の伸び以上に台数を伸ばす可能性があるとしている。

  日本オラクル(4716):3.2%安の5450円。大和証券は目標株価を6590円から5940円に変更した。業績予想は変更しなかったものの、前期大型配当に伴う現預金流出の影響を勘案した。17年5月期配当は通常回帰で減配を予想。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

  ブイ・テクノロジー(7717):2.8%高の1万1640円。Vテクノが製造・販売しているIPS/FFS光配向用露光装置が特許権を侵害しているとして、24日付で製造・販売の差し止めを認める仮処分決定がなされたとウシオ電機が発表したことについて、野村証券では直接的な影響は現段階では皆無で、顧客の同社他製品の買い控えも見られていないもようだとした。

  積水化学工業(4204):2.1%安の1254円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を2000円から1650円に変更した。直近の円高進行を受け、為替前提を保守的に1ドル=115円から100円に変更、17年3月期営業利益予想を1000億円から910億円(会社計画は前期比4.7%増の940億円)、18年3月期は1040億円から970億円に減額した。投資判断は「オーバーウエート」を維持。

  ファーストエスコ(9514):4.3%高の731円。栃木県で新たに推進する木質バイオマス発電事業で、用地を同県壬生町に選定したと発表。現在建設中の豊後大野発電所(大分県)と同等規模の発電所で、年間発電量は約12万メガワット時、既設の大信発電所(福島県白河市)と補完関係を構築する。

  ぺプチドリーム(4587):1.8%高の6080円。抗インフルエンザウイルス特殊環状ペプチド「PD-001」の前臨床試験を開始したと発表。同時に特殊ペプチドの大量合成などで現在未公表の複数パートナーと戦略的提携を模索しているとも開示した。みずほ証券では今期の期初目標に含まれていたものの、順調な進展を好感できると評価、提携先の模索については中長期では受託製造が新たな収益源となる可能性もあるとした。

  ウェザーニューズ(4825):1.8%安の3595円。16年5月期経常利益は前の期比8.4%減の32億800万円となり、従来想定の36億円から下振れた。主力の航海気象などBtoB(企業・法人)市場は好調ながら、個人向けのBtoS市場は放送局向けシステム更新のタイミングで減収だった。採算面ではアジア現地人材の採用や開発スタッフの採用投資、為替差損の発生が響いた。

  そーせいグループ(4565):9.1%高の1万8900円。英子会社ヘプタレスはスイスのLeadXpro社との間で、新たな分析手法に関するコラボレーションを開始すると発表した。みずほ証券では金銭を伴わない契約かつ基礎研究分野ながら、中長期では現在の業績を支える本質的な価値である「GPCR構造解析での優位性」を高めることなどから重要な意味を持っていると指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE