ドル・円は102円台半ば、英国ショック消化も欧州政治リスク警戒

更新日時
  • 早朝に一時103円02銭、4日ぶりドル高・円安水準もドルの上値重い
  • EU離脱ドミノ警戒でリスク回避の円買い圧力-IG証

30日の東京外国為替市場で、ドル・円相場は1ドル=102円台半ばで推移している。世界の株価上昇を背景に英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けたリスク回避の動きに一服感が出たものの、欧州の政治リスクへの警戒感が根強く円買い圧力がくすぶっている。

  午後3時34分現在のドル・円相場は102円50銭付近。早朝には一時103円02銭と、4営業日ぶりの水準までドル高・円安が進んだものの、午後に日本株が上げ幅を縮小すると円が値を戻す展開となり、終盤にかけて一時102円46銭まで円高に振れた。

  IG証券の石川順一マーケットアナリストは、イベントリスクに敏感に反応しやすいVIX(ボラティリティ指数)が低下していることでいったん英国ショックは市場で消化されている感があると指摘。ただ、「今後はEUの政治動向によって市場が不安定化する可能性がある」とし、「EU離脱ドミノ」への警戒感から円買い圧力がくすぶっていると言う。

  この日の東京株式相場は日経平均株価が4営業日続伸。取引開始直後に一時前日比214円高となったものの、午後にかけては伸び悩んだ。結局、9円高まで上げ幅を縮小して取引を終えた。

  前日の米株式相場は続伸し、S&P500種株価指数は2日間の上げが過去4カ月で最大となった。欧州株も上昇するなど世界的に株高の展開となった。

  三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの海崎康宏マーケットメイクチーム長(ニューヨーク在勤)は、「Brexit(英EU離脱)はどういう影響があるのか、結局は長い目でしか分からない」とし、過度にリスクオフになった反動が続いていると指摘。リスクオフの巻き戻しが続くのであれば、104円までドル高・円安に行ってもおかしくない半面、「米経済がピックアップしてこないと、ドル・円も再び下をやる可能性はある」とみる。

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