ヘッジファンドのチェサピーク、投資家に資金返還-設立から25年で

  • チェサピークは女性が運営する数少ないヘッジファンド会社の一つ
  • 1-3月に清算されたファンドは291本と前年比34%増:HFR

女性が運営する数少ないヘッジファンドの一つ、チェサピーク・パートナーズ・マネジメント(米ボルティモア)が、創業から25年を経て投資家に資金を返還する見通しだ。

  資産規模14億ドル(約1400億円)のチェサピークを運営するトレイシー・ラーナー氏は29日、電子メールで送付した資料で、同社を自身の資産を運用する企業に移行させる見通しであることを明らかにした。これまでは、買収や破綻などのコーポレートアクション(有価証券の価値に影響を与える財務政策の変更)に着目して投資するイベントドリブン型戦略をとっていた。  

  ラーナー氏(56)は「2008-09年の金融危機の予期せぬ結果と、その後の状況から投資環境が非常に厳しくなり、受託者として他の人々の資金を運用するのが困難になった」と説明した。

  チェサピークについて詳しい関係者によれば、同社の設立以降の年間リターンの平均はプラス14%。

  ラーナー氏は3年前、資産家でヘッジファンド運用者のポール・チューダー・ジョーンズ氏が女性は子どもを持った後にマクロトレーダーとして男性と競うことはできないと発言した際に同氏を批判。ジョーンズ氏の発言は不快で正しくないと指摘した。

  ラーナー氏は当時「ジョーンズ氏は世界の半数の人々に対して、女性に生まれたという理由で自分のしている仕事ができないと言うべきではない。ジョーンズ氏はそうした発言をすることによって、女性たちを傷付けるだけでなく、自分が成功したのは男性だったからだという誤った理由付けをすることになる」と述べた。

  ジョーンズ氏はその後自身の発言について謝罪した。

  ラーナー氏はディロン・リードとシティグループで勤務後、1991年に夫のマーク氏(58)とチェサピークを創業した。

  ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、1-3月(第1四半期)に清算されたヘッジファンドは約291本と、前年同期の217本を上回った。サード・ポイントの創業者、ダン・ローブ氏は4月にヘッジファンド業界について、今年のパフォーマンスは「壊滅的」で、「総崩れ」の初期段階にあるとの見方を示している。
  
原題:Chesapeake Hedge Fund to Return Client Money After 25 Years (2)(抜粋)

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