ブラジル株:ボベスパ指数上昇、レアルも高い-景気回復見通し広がる

  • 銀行のイタウ、ブラデスコが上昇-失業率が上昇しなかったのを好感
  • 金属価格上昇を受け、ヴァーレやペトロブラスも高い

29日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は上昇。この日発表された雇用関連の統計が予想よりも良い内容で、テメル大統領代行率いる新政権がここ1世紀で最も深刻なリセッション(景気後退)からの脱却に成功するとの楽観的見方が強まった。

  ボベスパ指数を構成する59銘柄中48銘柄が上昇。5月の失業率が前月と変わらずにとどまったことが好感された。エコノミストは上昇を予想していた。銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングとブラデスコ銀行が指数を最も押し上げた。金属価格の上昇に伴い、鉄鉱石生産のヴァーレやブラジル石油公社(ペトロブラス)も高い。

  ドル・ベースで比較すると、ボベスパ指数は年初から44%上昇と、世界の主要株価指数の中で値上がりトップ。テメル大統領代行はブラジルの財政立て直しと信頼回復を明言している。メイレレス財務相とブラジル中央銀行のゴールドファイン総裁は経済戦略を打ち出しており、投資家やアナリストらに好意的に受け止められている。

  証券会社モダルマイスのチーフエコノミスト、アルバロ・バンデイラ氏はリオデジャネイロから取材に応じ、「われわれは今、正しい方向に向いていると誰もが感じている。今後の道のりは平坦なものではないが、テメル政権から示される合図は一段とわれわれを力付けるものだ。再びブラジル資産を買い始めるには良い時期のようだ」と語った。

  ボベスパ指数は前日比2%高の51001.91で終了。この日は、英国の欧州連合(EU)離脱選択に伴う影響に各国の中央銀行が対応策を講じるとの観測から、世界的な株高となった。イタウとブラデスコは少なくとも2%上げ、ヴァーレが2.5%、ペトロブラスは3.3%それぞれ上昇した。通貨レアルはサンパウロ時間午後5時19分(日本時間30日午前5時19分)現在、2%高の1ドル=3.2372レアル。

  大学運営のエスタシオ・パルチシパソンエスは、合併・買収合戦の高まりを受け、8カ月ぶり高値。一方、消費財・医薬品メーカーのイーペルマルカスは続落。同社は当局への届け出で、政府の汚職スキャンダルへの関与が報道されている同社元幹部が不自然な支出を承認していたことを明らかにしている。

原題:Ibovespa Extends Best Gain in 2016 on Economic Recovery Outlook(抜粋)

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