イタリア政府、銀行支援策の選択肢めぐり欧州当局と協議-関係者

数カ月前にバッドバンク(不良債権の受け皿機関)設置で欧州連合(EU)の支持取り付けに失敗したばかりのイタリア政府が、国内銀行支援策について規制当局に打診している。英国の欧州連合(EU)離脱選択で銀行株が急落したのを受け、対策を急いでいる。

  欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は28日、ブリュッセルでインタビューに応じ、欧州委として「イタリア銀行業界の状況を注意深く見守っている」と発言。「とり得る措置についてイタリア当局と緊密に連絡を取り合って」おり、さまざまな選択肢が挙がっているが、「現時点でこれ以上の詳細はコメントできない」と述べた。

  協議内容を知る関係者によると、イタリア政府は資本や政府保証の提供を通じ、銀行に最大400億ユーロ(約4兆5400億円)注入する措置を検討している。額はまだ協議中で最終的な決定は下されていないと、この関係者は語った。

  イタリア銀行業界は3600億ユーロに上る不良債権、鈍い経済成長、過去最低の金利という重しの下で、バランスシートの健全化と投資家の信頼回復を迫られている。関係者によると、政府とイタリア銀行(中央銀行)の当局者らは週末に提案を協議し、欧州委員会とも非公式の会合を持った。イタリア当局は向こう数日以内に銀行支援策について決定を下す方針だという。

  株式市場では年初からイタリアの銀行が売り込まれ、ウニクレディトは約60%、インテーザ・サンパオロは45%それぞれ下落し、ブルームバーグ欧州銀行・金融サービス指数構成銘柄のうちで下落率が最も大きいグループに入る。

原題:Italy Explores Bank-Rescue Options With EU on Brexit Losses (1)(抜粋)

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