きょうの国内市況(6月29日):株式、債券、為替市場

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●日経平均3連騰、英ショック後の混乱一服-24日急落分のほぼ半値戻す

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  東京株式相場は、日経平均株価が3連騰。英国の欧州連合(EU)離脱決断後の欧米株安が一服、原油市況の反発などから投資家の間でリスク回避姿勢が和らいだ。電機や輸送用機器など輸出株、鉄鋼など素材株、保険やその他金融など金融株中心に幅広い業種が高い。

  TOPIXの終値は前日比23.07ポイント(1.9%)高の1247.69と反発、日経平均株価は243円69銭(1.6%)高の1万5566円83銭。日経平均は今週3日間で614円上げ、前週末24日の急落分1286円のほぼ半値を戻した。

  損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの狩野泰宏シニア・インベストメントマネジャーは、前日までは内需やディフェンシブが買われ、「物色が極端だった。その反動が出ている」と指摘。日本株は為替の1ドル=100円割れの懸念で売り込まれたが、「安くなれば買いを入れるという水準にはタッチした」との認識を示した。

  東証1部33業種は保険、鉄鋼、電機、その他金融、その他製品、海運、輸送用機器、不動産、卸売など30業種が上昇。水産・農林、小売、食料品の3業種のみ下落。東証1部の売買高は21億88万株、売買代金は2兆2061億円。上昇銘柄数は1635、下落は270。

  売買代金上位ではトヨタ自動車やソニー、ソフトバンク・グループ、東京エレクトロン、東京海上ホールディングス、村田製作所、東芝、新日鉄住金、オリックス、アルプス電気、任天堂が高い。半面、創業家の反対で昭和シェル石油との統合に暗雲が広がった出光興産は大幅安。ブイ・テクノロジーや昭シェル、ニトリホールディングス、ファミリーマートも安い。

●中長期債利回りが過去最低更新、好需給や緩和観測で買い優勢に転じる

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  債券相場は上昇。10年物など中長期ゾーンの新発国債利回りが過去最低水準を更新した。日本銀行の国債買い入れオペで需給の良さが示されたことに加えて、根強い追加緩和観測を背景に買いが優勢となった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.22%で始まり、いったんマイナス0.215%に上昇。その後は水準を切り下げ、マイナス0.24%と前日に続いて過去最低を更新した。新発5年物の128回債利回りはマイナス0.32%まで低下し、過去最低を記録。新発2年物の366回債利回りはマイナス0.30%と前日に付けた最低水準に並んだ。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「短い年限がしっかりしている。日銀の長期国債買い入れオペで3年から5年のゾーンが強めの結果だった。また、7月の臨時会合か月末の通常会合で日銀が追加緩和を避けられないとの思惑もある」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭高の152円93銭で始まり、一時は152円74銭まで下落した。午後に入ると買いが優勢となり、153円01銭と過去最高値を更新し、結局は9銭高の152円98銭で引けた。

  超長期債は軟調。新発20年物の157回債利回りは1bp高い0.05%で始まり、一時0.065%まで上昇。その後は0.05%に戻した。新発30年物の51回債利回りは3.5bp高い0.085%を付けている。新発40年物の9回債利回りは3.5bp高い0.10%と2営業日ぶりに0.1%台に上昇した。

  日銀が実施した今月10回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「10年超25年以下」の応札倍率が前回から小幅低下した。一方、「3年超5年以下」と「25年超」がやや上昇した。

●円が反発、英EU離脱の影響への懸念根強い-対ドルで102円台前半

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  東京外国為替市場では円が反発。朝方開催された政府と日本銀行の会合で市場安定化に向けた具体策が打ち出されなかったことや、英国の欧州連合(EU)離脱による世界経済の先行き懸念が根強いことを背景に、円買いが優勢となった。

  午後3時42分現在のドル・円相場は1ドル=102円31銭前後。前日の海外市場では欧米株の反発を背景に2営業日ぶりの水準となる102円84銭まで円安が進んだが、この日の東京市場では政府・日銀会合終了後の9時ごろから徐々に円買いが強まり、午後には102円18銭まで値を切り下げた。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、きのうの海外で株高、円安、あるいはポンド高となった反動が出ているのだろうと言い、「投資家心理も一気にリスクオンには傾かないという表れ」だと指摘。「ドル・円が大きく下落するという局面はひとまず回避できたのかという気はするが、かといって円が弱くなる理由はほとんど今のところないので、なかなか上値は伸びない気がする。低空飛行が続きそうな気配」と語った。

  ブルームバーグのデータによると、円は韓国ウォンを除く主要15通貨に対して前日終値比で上昇。前日は世界的に株価が上昇するなどリスク回避の動きが一服し、円は主要通貨全てに対して値を下げていた。また、前日は英国民投票の結果が判明した24日以降で初めてポンドの下落が一服したが、この日は再び売り優勢となっている。

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