中国株めぐる米中投資家の違い、ETFの取引トレンド見れば一目瞭然

  • 米国の中国株ETFから資金流出でも中国上場のETFは運用額拡大
  • 中国市場規模と市場アクセス改善を考えると無視は難しいとの指摘も

米国と中国の投資家の中国株をめぐる見通しがいかに異なっているかは、上場投資信託(ETF)の取引トレンドを見ればよく分かる。

  ブルームバーグの集計データによれば、米国で取引される中国本土株・オフショア株に重点を置くETFから今年に入り17億ドル(約1740億円)が流出した。一方、中国の取引所に上場する同種のファンドの運用額は年初来で約17億ドル増えた。

  ムーディーズ・インベスターズ・サービスのシニアアナリスト、スティーブン・トゥ氏は電話インタビューで、「中国に対する米国人投資家のセンチメントはずっと弱気になっている。米国の投資家は成長鈍化と企業債務の水準に主に注目しているようだ。これらの問題は中国人投資家にとっても懸念材料ではあるが、中国人投資家は5年先、10年先の長期的な成長見通しや改革・リストラに伴うプラス効果の可能性により楽観的だ」と述べた。

  世界的な株価指数を提供する米MSCIは、人民元建ての中国本土株の同社指数への組み入れを今月先送りした。中国に重点を置くETFを管理運用するクレーンシェアーズのブレンダン・アハーン最高投資責任者(CIO)は、MSCIが本土株の採用を見送ったものの、中国市場の規模と市場アクセスの改善を考えると、米国の投資家が無視するのは難しいと指摘する。

  同CIOは電話取材に対し、「中国市場を不可解と見なし、なお懐疑的な米国人投資家もいるが、中国市場の重要性は一段と高まっている。投資家のセンチメントが再び変わるかどうかではなく、いつ変わるのかが問題だ」と語った。

原題:Chinese ETF Flows Showing a Split Between U.S., Local Sentiment(抜粋)

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