12月や来年の米利上げの可能性は忘れよ、18年まで見送りと市場は予測

  • ドル高と市場のボラティリティで金利正常化の取り組みは脱線
  • 16年は利上げより利下げの可能性高いとデリバティブ市場は想定

カレンダーの2018年1月31日に丸印を付けよう。次の米利上げは早くてもこの日になりそうだ。少なくともデリバティブ(金融派生商品)市場の動きにはそう織り込まれている。

  政策金利の方向性について米連邦公開市場委員会(FOMC)自身よりもうまく予想してきた市場関係者はここにきて、今後のFOMCで利上げより利下げの可能性が高いと想定し始めている。市場予想では、18年初めまでは利上げ確率は50%以下にとどまっており、18年10-12月(第4四半期)になるまで利上げを完全には織り込んでいない。

  米政策金利見通しが大きく変化したのは、英国の欧州連合(EU)離脱決定後に世界の株式・商品相場が急落し、国債とドルが急上昇したことが背景にある。こうした動きは米国の金融情勢を引き締め、インフレ期待を低下させ、世界の成長見通しを曇らせた。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は、「市場は向こう数カ月の米利下げについて少なからぬ確率を織り込みつつある」と指摘。「FOMCは現時点で身動きできない状況にあるため、市場は17年半ばまで実際に金利が引き上げられる可能性を織り込み始めてもいない」と付け加えた。

原題:Forget December. Forget Next Year. Fed Done Hiking Until 2018(抜粋)

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