元リーマンのクオンツ運用者、大勝ち-ソロス氏敬遠の中国不良債権で

  • 中国の不良債権は11年ぶりの高水準に膨らんでいる
  • 張惟氏はディストレスト債投資に成功し、自社の利益拡大

ジョージ・ソロス氏やカイル・バス氏らヘッジファンド業界の大物は、中国の膨れ上がった不良債権を見て、金融危機がいつ起きてもおかしくないと考えている。しかし、張惟氏はそこに、割安価格で大規模な投資をする機会を見いだした。

  米投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングス出身の張氏は、中国のディストレスト債で大きくもうけ、台頭した投資家の1人だ。銀行が額面を大幅に下回る額で不良債権を売却しているのをチャンスと捉えた。

張惟氏

Photographer: Wei Zhao

  張氏が率いる東融資産管理(オリエンタル・アセット・マネジメント)は不良債権を購入し、2013年以降の毎年、利益を倍増させてきた。同じく中国の不良債権を買い入れている新大唐資産管理も年率20%を超えるリターンを計上している。

  張氏は中国では割安な不良債権の供給が「あふれ返っている」と語った。同氏はリーマン在籍当時、同行初の欧州クオンツ・ヘッジファンドの運用担当者の1人だった。アムンディ・アセット・マネジメントの中国部門最高投資責任者(CIO)を経て、3年前に東融資産管理を共同で創業した。

  サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、チョウ・ミン氏(香港在勤)は「銀行と当局いずれも不良債権処理が不可欠だと考えている。そのため、民間投資家がディストレスト資産運用に参入する機会が既に一定程度ある。こうした機会は拡大し続けるだろう」と述べた。

  中国当局のデータで、同国の不良債権は今年3月末までの1年間に40%余り増加し、1兆4000億元(約21兆5000億円)となった。11年ぶりの高水準だが、実際はもっと多いはずだと多くのアナリストがみている。

原題:Ex-Lehman Quant Wins Big on Bad Chinese Loans That Scare Soros(抜粋)

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