【個別銘柄】鉄鋼やソニー高い、東エレク急伸、Vテクや出光興産急落

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29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  鉄鋼株:JFEホールディングス(5411)が前日比6.3%高の1320円、新日鉄住金(5401)は6.4%高の1979.5円など。SMBC日興証券は、中国国営鉄鋼大手の宝鋼集団と武漢鋼鉄集団が統合に向けて協議を開始したことを受け、日系高炉各社にポジティブとの見方を示した。日本の高炉各社にとっては、強力なライバルが登場するとも言えるが、適正な競争環境が維持されるメリットの方が大きいと指摘。中国で余剰なミニ高炉の廃棄に向けた動きが加速する可能性があるほか、鋼材市況の安定化が進む見通しとみる。

  ソニー(6758):4.8%高の2962円。29日午前に経営方針説明会を開催、2017年度のゲーム分野の営業利益率目標を従来の5-6%から8-10%に引き上げた。日本アジア証券の清水三津雄エクイティ情報課長は「VR(仮想現実)で期待を集めるゲーム、半導体などで業績が順調に推移しているとの安心感があるほか、ウェブテレビ、プレイステーション・ヴュー(PSヴュー)の加入者が10万人を突破したとの報道も株価上昇を後押ししたようだ」と電話取材で指摘した。

  東京エレクトロン(8035):4.3%高の8427円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」へ上げた。16-17年に3NAND投資の恩恵を最大限に享受すると予想する中、バリュエーションは割安などと評価した。目標株価は1万200円。

  ブイ・テクノロジー(7717):7.1%安の1万1320円。ウシオ電機(6925)はVテクノが製造・販売しているIPS/FFS光配向用露光装置がウシオ電の保有する特許権を侵害しているとして、15年10月に東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行っていた件について、6月24日付で製造・販売の差し止めを認める仮処分決定がなされたと発表した。

  出光興産(5019):6.5%安の2152円。同社創業家が28日に昭和シェル石油(5002)との経営統合に反対の意向を表明。統合の実現性に対し不透明感が高まった。共同通信は29日午前、出光経営陣が創業家に対抗し、新たな株式を発行する第三者割当増資を検討していると報道。その後会社側は検討している事実はないとのリリースを公表した。一方、昭シェルの終値は2.8%安の927円。

  DCMホールディングス(3050):11%高の892円。16年3ー5月期営業利益は前年同期比17%増の69億4400万円だった。15年7月に子会社化したDCMサンワの連結効果が寄与したほか、チラシ掲載やテレビCMなど販促強化に取り組んだことでDCMブランド商品の販売が好調に推移した。

  J.フロント リテイリング(3086):4.3%安の1071円。3ー5月期営業利益は前年同期比13%減の93億1800万円だった。百貨店やパルコ事業の不振が響いた。野村証券では、円高・株安で百貨店事業の販売環境は厳しさを増していると分析、17年2月期営業利益予想を480億円から450億円に(会社計画500億円)下方修正、目標株価も1800円から1650円に引き下げた。

  東京応化工業(4186):2.9%安の2480円。ドイツ証券は投資判断を「買い」から「ホールド」に、目標株価を3800円から2600円に引き下げた。半導体の先端プロセスへの対応のための設備投資拡大による減価償却費増加と研究開発費増額で、当面の利益は押し下げられると分析。17年3月期営業利益を82億円(会社計画77億円)、来期は104億円と予想した。

  LIXILグループ(5938):1.6%安の1723円。みずほ証券は目標株価を2600円から1850円に引き下げた。衛生陶器の水漏れ問題と海外子会社の減損リスクの解消には少なくとも今期いっぱいかかると指摘。17年3月期営業利益予想を820億円から538億円に下方修正した(会社計画560億円)。

  山一電機(6941):12%高の584円。発行済み株式総数の4.43%に当たる100万株、金額で6億円を上限に自社株買いを行うと発表。期間は7月4日から8月31日まで。当面の需給好転などが期待された。

  ニプロ(8086):5.5%高の1274円。発行済み株式総数の2.93%に当たる500万株、金額で50億円を上限に自社株買いを行うと発表。期間は29日から12月28日まで。

  象印マホービン(7965):11%安の1927円。15年12月ー16年5月期(上期)営業利益は前年同期比28%増の85億1500万円と発表。増益は維持したものの、営業増益率は第1四半期時点の41%から鈍化した。免税店向けジャーは減収だった。

  メディビックグループ(2369):3.4%高の122円。同社子会社が共同研究開発先と「再生医療バックヤード対応ロボットシステム」を29日から開催される医薬品や化粧品などの専門技術展に出展すると発表した。

  コメダホールディングス(3543):名古屋市を本拠にコーヒーショップ「珈琲所コメダ珈琲店」を展開する同社は29日、東証1部に新規上場した。17年2月期の連結業績計画は、売上高が前期比9.4%増の238億円、営業利益が4.7%増の68億7000万円、1株利益101円99銭。初値は公開価格1960円を4.7%下回る1867円で、終値は1879円。

  ソラスト(6197):医療関連受託事業などを手掛ける同社は29日、東証1部に上場した。旧日本医療事務センターとして1992年に株式公開していたが、12年にMBO(経営陣による自社買収)で非上場化、経営改革を進めてきた。17年3月期の連結業績計画は、売上高が前期比5.3%増の664億円、営業利益が同8.7%増の36億円、1株利益は81円82銭。初値は公開価格1300円を6%下回る1222円で、終値は1091円。  

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