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ソニー: 平井社長「次のステージ」、ゲーム売上高目標3000億円増

更新日時
  • デバイス分野を下方修正、全体の営業利益目標は維持-18年3月期
  • 株価は一時1カ月ぶりの日中上昇率

ソニーは29日、来期(2018年3月期)のゲーム事業の収益目標上限を3000億円引き上げた。ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の好調を受け、拡大を図る。

  熊本地震の影響を受けた半導体などデバイス分野の見通しは引き下げたため、ソニー全体の収益目標に変更はない。発表資料によると、ゲーム&ネットワークサービス分野は売上高を1兆8000億-1兆9000億円(従来1兆4000億-1兆6000億円)、営業利益率を8ー10%(同5-6%)に引き上げた。

Sony Hirai

平井一夫社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  熊本地震による収益押し下げや欧州連合(EU)離脱を支持した英の国民投票など外部環境の変化はあったが、18年3月期の目標である営業利益5000億円以上、株主資本利益率(ROE)10%以上は維持する。平井一夫社長は12年の社長就任以降、携帯電話やテレビ事業で構造改革を進めており、前期(16年3月期)は純損益が3期ぶりの黒字となった。

  平井社長は29日の記者会見で、ゲーム分野は「期待を上回る利益成長を実現しています」と説明。18年3月期の収益目標については「達成して次のステージに持っていくのが私の責任」と述べた。

  今期のPS4の販売台数は前期比13%増の2000万台を見込み、今秋には仮想現実(VR)端末「プレイステーションVR」を投入する。平井社長は、映像などゲーム以外のVR分野についても「私たちの資産が優位になってくる。ソニーグループ全体で取り組みたい」と話した。

  英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が支持されて以降、外国為替市場が不安定な動きとなっている。ソニーの場合、ドルに対し1円の円高で営業利益が約50億円増加し、逆にユーロは約55億円減少する。

  発表を受け、29日のソニー株価は一時、前日比5.2%高の2971円となり、1カ月ぶりの日中上昇率となった。午前終値は同3.3%高の2917.5円。

(平井社長の発言を差し替え、株価を追加しました.)
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