欧州債:スペイン債利回り、1年ぶり低水準-英EU離脱の影響一服

28日の欧州債市場ではスペインなどユーロ参加国で高利回りの国債が上昇。英国の欧州連合(EU)離脱選択に伴う世界的な売り浴びせが小休止したことが背景にある。

  高利回り資産に買い戻しが入ったことを背景に、スペイン10年債利回りが過去1年余りの最低を記録した一方、域内で最も安全とされるドイツ国債のパフォーマンスはこれを下回った。イタリア10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は英EU離脱選択後のピークから約40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小した。

  EU首脳らはブリュッセルでこの日から2日間の日程で首脳会議を開催。英国のEU離脱が議題の中心になるとみられており、首脳らの対応が注目されている。

  スペイン国債は前日も上げ、10年債利回りは2014年半ば以来の大幅低下となっていた。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)プログラムが投資家心理を落ち着けるのに役立った。

  ソシエテ・ジェネラルの欧州金利戦略責任者シアラン・オヘイガン氏(パリ在勤)は、「利回りを追求して相場上昇に乗り遅れまいとする動きがある。欧州経済は今後数カ月厳しいシナリオをたどるとの見方もあるが、一部はデュレーションとリスクの保有に積極的になっている」と指摘。「ECBの資産買い入れ策があるという一定の安心感があり、これが間違いなく投資家の参入を容易にしている」と付け加えた。

  ロンドン時間午後4時24分現在、スペイン10年債利回りは前日比13bp低下の1.32%。一時は1.31%と、2015年4月以来の低水準を付けた。前日は18bp低下と、14年6月以来の大きな下げを記録した。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格はこの日、1.255上げ105.765。

  アイルランド10年債利回りは10bp下げ0.64%。これも15年4月以来の低い水準。

原題:Spain’s Bond Yield Falls to One-Year Low in Brexit-Selloff Pause(抜粋)

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