ポンドの底はどこだ、ストラテジストがく然-予想引き下げ追いつかず

  • ポンド下落幅、すでにゴールドマンの短期予想を超える
  • 28日は反発、国民投票結果判明後で初の上昇へ

英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が支持され、為替市場関係者はポンド急落への対応に悪戦苦闘した。

  28日の為替市場ではポンドが反発し、国民投票の結果判明後で初めて上昇を確保しそうな勢い。だが27日にはドルに対して約30年ぶりの安値を更新し、ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などの金融機関がポンド相場見通しを相次いで大幅に引き下げた。

  それでもなお、ポンドの下落幅はゴールドマンが27日朝に発表した3カ月後の予想をすでに超え、BoAが改定した年末時点の見通しにもわずかまで迫った。

  ゴールドマンはポンドが3カ月後に1.32ドル、半年後に1.34ドル、1年後に1.35ドルと予想。BofAは国民投票が残留の結果に終わるとの想定で年末の見通しを1.59ドルとしていたが、26日のメモで1.30ドルと大きく引き下げた。このほかHSBCホールディングスやBNPパリバ、INGグループなども国民投票の結果判明後に相次いでポンド予想を下方修正した。

  だが、ジュリアス・ベアは新たな予測のほとんどが長持ちすることはないと警告。国民投票実施前にEU離脱ならポンドは30%下落する恐れがあると予想していた同社は、向こう半年から1年の間に1.12ドル前後まで売り込まれるとみている。

  同社の調査責任者でチーフストラテジストのクリスチャン・ガティカー氏は、「将来の為替水準を予測するには、9割の場合スポット市場の動きを基にするのが最も効果的だ」としつつ、「現在のような危機においてはそうではない。市場は新たなファンダメンタルズのバランスを模索しに行く」と語った。

原題:Pound Strategists Are Left Wondering Where the Bottom Lies(抜粋)

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