ヘッジファンドのシビラ、日経平均先物ロング有望視-米国株空売りも

ニューヨークのヘッジファンド会社、シビラ・キャピタル・マネジメントは英国が欧州連合(EU)離脱を選んだことが世界的なリセッション(景気後退)を引き起こし、2、3年以内に信用危機が発生するリスクを高める可能性を「真剣に恐れている」。

  「分裂リスクの高まりで資産価値の見直しを余儀なくされることは、信用市場と銀行、世界経済の破局を招きかねない」と、ロレンツォ・ディマティア最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)が警告。27日の投資家向け書簡で明らかになった。

  書簡によれば、同社はイタリア国債の空売りなど「低リスク」トレードを模索する方針。ディマティアCEOは簡易メッセージで、「ユーロに関する国民投票が実施されればイタリア債は急落する。現在はリスクがゼロであるかのような水準で取引されている」と指摘した。

シビラは日本株を有望視

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  また、当初のパニックが落ち着いた後は日経平均株価の先物を「ロング(買い持ち)」にするのがベストトレードだと考えているという。今年の終盤に向けては米株空売りの「大きなチャンス」が訪れるともみている。

  年初来で約20%下げている日経平均について、「欧州よりも利益見通しは良好で政治的不透明性は低いにもかかわらず、欧州株以上に売り込まれている」とし、円相場の極端な動きとインフレ不在の中で日本では「強力な新規の政策対応」が期待できるとの見方も示した。

  ディマティア氏はメッセージで、「中銀による財政ファイナンスを伴う刺激措置を必ずしも実行しないまでも、日本当局はそれに言及すると思う」とし、早ければ7月の次回日銀政策決定会合でそのような発言が出る可能性があるとコメントした。  

原題:Hedge Fund Sibilla ‘Truly Scared’ as Catastrophic Risks Rise (1)(抜粋)

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