NY外為:ポンド反発、英国民投票後で初の上げ-記録的売り一服

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28日のニューヨーク外国為替市場で、ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱選択後で初の上昇。高利回り資産への投資意欲回復が外為市場にも広がり、ドルや円に対する逃避需要が後退した。

  ポンドは対ドルで一時1.5%上昇した後、伸び悩んだ。EU加盟国首脳はこの日から2日間の日程でブリュッセルに集まり、英国の離脱選択を話し合う。英国では最大野党、労働党がコービン党首に対する不信任動議を可決した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は24日に英国民投票の結果が判明して以来初めて低下した。

ドル・ユーロの交換レートを示すボード

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  トロント・ドミニオン銀行の北米為替戦略責任者、マーク・マコーミック氏は「ポンドは一息ついただけだ。回復と言うよりも売り一服だ」と述べ、「市場参加者は英国民投票の結果に不意打ちを食らった。従って欧州通貨の相場は大幅な調整を余儀なくされている。この日はこれに伴う若干の値固めだ」と続けた。

  ニューヨーク午後5時現在、ポンドは対ドルで0.9%高の1ポンド=1.3344ドル。27日は約30年ぶり安値の1.3121ドルを記録した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数はこの日0.5%低下。円は対ドルで0.7%下げて1ドル=102円75銭。

  INGグループの為替ストラテジスト、ビラジ・パテル氏(ロンドン在勤)は「数日にわたる不安定で弱い動きの後で一時的に落ち着いた」と述べた。ただ、離脱に向けた動きを英国が少しでも遅らせるようなことは「EU首脳にとって受け入れ難い」ものであり、ポンドの「一時的な上昇も消え去る」恐れがあると指摘した。

  英国民投票後のポンド急落のペースは予想以上に速く、ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)はポンド予想を引き下げた。

  アマンディ・スミス・ブリーデンの エイドリアン・ヘルファート氏は「底はまだつけていない」と述べ、「まだ均衡点を見極めようとしている。これは英国にとって経済的および基本的な見通しの変化だ」と発言した。

原題:Pound Heads for First Post-Brexit Gain as Record Selloff Abates(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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