さよならロンドン、こんにちは東京-不動産ファンドが逃避先模索へ

ロンドンは英国民が欧州連合(EU)離脱を選んだことで、不動産市場の安全な逃避先という地位を失ったかもしれない。安定を提供できるアジアの不動産市場にとっては朗報だ。

  供給過剰と高価格という逆風に見舞われるシンガポールや香港、オーストラリアの不動産に、安全な資産を求める資金が流入する可能性があると、商業用不動産サービスを手掛けるCBREグループが指摘した。

  CBREのアジア太平洋調査責任者、ヘンリー・チン氏はインタビューで、「資金は安全な場所、安定を提供できる国を探し求めるだろう。成熟した先進市場が再び魅力的にみえるだろう」と話した。

新宿のビル群

Photographer: Yuya Shino/Bloomberg

  日本も恩恵を受けるかもしれない。世界は日本を安全な逃避先と認識していると、米総合不動産JLLの日本法人の赤城威志リサーチ事業部長は指摘。このため、欧州への投資を考えていたアジアの資金は日本に向かうだろうと述べた。不透明感が欧州で展開し世界の市場に広がる中で、日本は相対的に重要な市場と見なされるだろうと説明した。

  供給過剰のロンドン中心部が下げを主導し、世界の商業用不動産価格は向こう1年で10%下がる可能性があると、ブラックロックはリポートで見積もっている。

原題:London’s Loss Is Asia’s Gain as Property Funds Seek Safe Havens(抜粋)

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