逮捕された英国人幹部を全面支援へ-オークツリー、提訴は不当と主張

  • 発端はアラブ首長国連邦のエンジニアリング企業元幹部の訴え
  • マーティン・グラハム被告(37)は身柄引き渡しに抵抗する意向

米オークツリー・キャピタル・グループのロンドン在勤幹部がアラブ首長国連邦(UAE)の企業から2億6400万ドル(約270億円)を盗んだ疑いで逮捕され、UAEへの身柄引き渡しに直面している。

  UAE当局による逮捕状発行後、オークツリーの社員であるマーティン・グラハム被告(37)はウェストミンスター治安判事裁判所に21日に出廷した。同裁判所のスポークスマンが明らかにした。ディストレスト債投資で世界最大のオークツリーは27日、英国人であるグラハム被告に対する訴えは不当で、同被告を「全面的に支援する」と表明した。

  オークツリーによれば、UAEのエンジニアリング企業であるガルマー・グループの元幹部ジャンミシェル・ティシエ氏とオークツリーとの間の商取引をめぐる対立が、今回の英幹部逮捕の発端となっている。

  ベネズエラで違法に接収された船舶に絡み、仲裁に関係するガルマーの部門への支払いからグラハム被告が資金を盗み出したとティシエ氏は主張。同氏はその資金の一部を受け取る権利があるとしている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が27日、先にこの係争を報じていた。

  ティシエ氏は以前、UAEのシャルジャ首長国にある裁判所でグラハム被告を提訴。同被告は罪状について一切の通知を受けないまま、2015年8月13日にシャルジャの裁判所で被告不在のまま有罪判決を受け、禁錮3年を言い渡された。グラハム被告は同年11月に第三者から連絡を受けるまで、自身に対する有罪判決を知らなかった。

  オークツリーのスポークスマンは電子メールで、グラハム被告は「法的手続きを通じ身柄引き渡しに抵抗する意向であり、オークツリーは全面的に支える。さらに、事実に基づく根拠を欠いた有罪判決が、最終的に覆されるか取り下げされると見込んでいる」とコメントした。

  ウェストミンスターの裁判所によれば、グラハム被告は来月の審問まで保釈中。オークツリーのウェブサイトによると、被告は同社入社前は法律事務所キャドワレーダー・ウィッカーシャム・アンド・タフトやゴールドマン・サックス・グループで働いていた。

原題:Oaktree Executive in London Arrested in $264 Million UAE Dispute(抜粋)

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