北海地域の石油・ガス業界、数年にわたり混乱か-英EU離脱決定で

  • スコットランドの2度目の住民投票、「実施の可能性非常に高い」
  • 英石油業界は既に投資の落ち込みによる打撃を受けている

英国の北海地域の石油・ガス業界は既に原油安や高コスト、投資の落ち込みによって打撃を受けているが、同国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決定したことを受け、向こう数年間にわたって混乱に見舞われるとの見方が広がっている。スコットランドで独立をめぐる2度目の住民投票が実施される可能性があるためだ。

  スコットランドでは2014年に実施された英国からの独立をめぐる住民投票で独立派が敗退したが、英国のEU離脱をめぐる国民投票では残留支持が大半を占めた。スタージョン自治政府首相は26日、独立をめぐる住民投票が「実施される可能性は非常に高い」との見解を示した。このため、大部分がスコットランド沖で操業する北海の石油・ガス業界にとって不透明感と政治的まひ状態が数年にわたって続く可能性がある。

  プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のエネルギー税務担当の英国責任者アラン・マクレ-氏は電話インタビューで、スコットランドでの再度の住民投票実施の見通しについて、「投資環境にとって良いことではない。業界は新規投資と既存投資継続の両方を必要としている」と述べた。

  高コストと資源の減少により北海地域は原油価格下落の打撃を強く受けている。この地域の石油・ガス生産会社の支出は今年、14年と比較して40%落ち込み、業界低迷により年末までに12万人が削減されると予想されている。辞任の意向を表明しているキャメロン首相率いる英政権は減税によって石油・ガス業界を支援してきた。同業界のロビー団体は、現在の政治的不透明感を最小限に抑えることが最も重要だと指摘した。

原題:North Sea Oil Industry Faces Years of Brexit-Induced Turmoil(抜粋)

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