キャメロン英首相、「最後の晩餐」へ-28日からEU首脳会議

  • 英国のEU離脱国民投票後、今後を協議する初の顔合わせ
  • 離脱申請の詳細については後継首相に委ねるとキャメロン氏

キャメロン英首相はブリュッセルで28、29両日に開かれる欧州連合(EU)首脳会議で、英国民投票後初めて加盟国首脳らと顔を合わせることになる。英有権者によるEU離脱の選択はEUの土台に亀裂をもたらすとともに、世界の金融市場を揺るがした。

  キャメロン首相は世論の対立や投資家の不安の解消に努めたものの、結局はポンドや英大手銀の株価が急落する事態を回避できず、首脳会議の夕食会では肩身が狭い思いをせざるを得ない。また既に辞任の意向を表明していることから、会議での発言力もない。英政府は離脱プロセスを徐々に進めたいと示唆しているが、EUの主要3カ国であるドイツとフランス、イタリアは経済的打撃を最小限にとどめるため、英政府に離脱手続きを開始するよう呼び掛けた

  欧州外交評議会(ECFR)のディレクター、マーク・レオナード氏は「キャメロン氏があとどのくらい首相にとどまるか、新政権がいつ条件交渉を開始できるのか見当が付かない」とした上で、「英国以外の加盟国はこの数カ月間、キャメロン首相に便宜を図るため無理をしたという思いがあり、そうした中でキャメロン首相が無謀とも思える国民投票で敗北を喫したことから、キャメロン首相のために何かをしてあげようというムードはない」と指摘した。

官邸を出るキャメロン首相

date: Monday June 27, 2016. See PA story POLITICS EU. Photo credit should read: Rick Findler/PA Wire URN:26726415

  ブリュッセルの外交官によれば、首脳会議でキャメロン首相は、リスボン条約50条に基づいた離脱申請をどう進めるかや、離脱後の英国とEUの関係について何らかのヒントを出すよう求められる見通しだ。しかしキャメロン首相は、こうした問題の細部は後継首相に委ねられるとの考えを示している。

  首脳会議2日目はキャメロン首相抜きで行われる。

原題:Cameron Heads for Last Supper With Leaders Amid Brexit Pain (1)(抜粋)

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