米国で中絶の権利求める勢力に大勝利-最高裁がテキサス州法「違憲」

  • 中絶実施の医院や医師への規制は無効と5対3で判断
  • 法の完全履行で州の関連施設の4分の3が閉鎖される可能性があった

米連邦最高裁は27日、人工妊娠中絶を行う医院や医師に規制を設けるテキサス州の州法は無効との判断を5対3で下した。この州法によって同州の関連施設の4分の3が閉鎖に追い込まれかねなかったため、今回の司法判断は女性の中絶の権利を主張する勢力にとって数十年で最大の勝利となった。

  最高裁が中絶をめぐる判断を下したのはほぼ10年ぶり。無効としたのは、中絶を行う医院に病院並みの外科手術基準を満たすよう義務付け、医師には地元の病院に患者受け入れを約束してもらうことを求めた2013年成立の州法。州当局は患者の安全を守るための規制だと主張していたが、5人の判事はこれを認めなかった。

  スティーブン・ブライヤー判事は同法について、「女性の健康にもたらすプラス面がないに等しいほか、中絶を求める女性に著しい障害となり、憲法で認められている権利に過度の負担を与えるものだ」と指摘した。  

  中絶に制限を設けた同様の規制は他の州にもあり、今回の違憲判断はこれらの規制にも影響をもたらす可能性がある。

  オバマ大統領は最高裁判断を歓迎。「女性の機会が広がったほか、米国民全員が医療を比較的安く簡単に受けられるようになれば国も強くなる」との声明を出した。

原題:Abortion-Rights Backers Score Biggest Top Court Win in Years (2)Abortion Access Expected to Grow Across U.S. After Court Ruling(抜粋)

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