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ブラジル株:銀行株中心に下落、英EU離脱選択で国内経済懸念高まる

  • 銀行のブラデスコとイタウが指数を最も押し下げた
  • 原油下落を受けてペトロブラスも安い

27日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は、投資家が先週末に続きリスクが高めの資産を売る展開となる中、銀行株を中心に下げた。英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことを受け、世界経済の減速がブラジルのリセッション(景気後退)を深刻化させるとの懸念が高まった。

  ボベスパ指数構成59銘柄中45銘柄が下落。ブラジル石油公社(ペトロブラス)は原油下落を受けて安い。銀行のブラデスコ銀行とイタウ・ウニバンコ・ホールディングが指数を最も押し下げた。

  指数の下げは2営業日としては3月以来の大きさとなった。英国民投票で離脱派が勝利したことで、高利回り商品が打撃を受け、世界の株式市場の時価総額は2兆5000億ドル(約255兆円)余り失われた。ブラジル政府が1世紀ぶりの深刻なリセッションからの脱却に努める中、こうした世界的な売りの流れが企業利益の見通しを悪化させている。1-3月の利益が予想を下回る結果となった後、ブラジルの大手銀行は自国企業と個人に依存しているため、国内経済の動向に最も左右されやすい業種の一つと受け止められている。

  証券会社ノバ・フトゥーラ(サンパウロ)のチーフエコノミスト、ペドロ・パウロ・シルベイラ氏は「ブラジル経済の回復はこれまで希望にしかすぎなかった。こうした極めて厳しい状況の中で、それを現実のものとするのが一段と難しくなろう。少なくとも、回復は遅れることになる」と語った。

  ボベスパ指数は前週末比1.7%安の49245.53で終了。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングはこの日、政策枠組みの予測可能性や効力が低下するリスクを指摘し、英国の格付けを最上級から引き下げた。ブラデスコは4%、イタウは3.4%それぞれ下落。ペトロブラスは5.1%安。大学運営のエスタシオ・パルチシパソンエスは1%下落。ブラジル紙フォリャ・ジ・サンパウロの報道で、同社と別の大学運営会社との経営統合に向けた食い違いは解消には遠いとの見方が強まった。

原題:Banks Lead Losses in Ibovespa as Brexit Adds to Economic Concern(抜粋)

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