欧州債:スペイン債利回り、14年以来の大幅低下-総選挙で与党が勝利

27日の欧州債市場ではスペイン国債が上昇し、10年物利回りは2年ぶりの大幅低下となった。26日投開票の総選挙で、事前の世論調査に反してラホイ暫定首相率いる与党国民党(PP)が議席を伸ばし、同首相が立場を強めた。

  スペイン10年債利回りは昨年7月以降で初めてイタリア債を下回った。出口調査では反エスタブリッシュメント(既存の支配層)を掲げる新興政党のポデモスは第2党に浮上するとみられていたが、社会労働党に次ぐ第3党にとどまった。

  みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏(ロンドン在勤)は、「投資家らは多大な政治不安を見込んでいたが、中道右派の連立政権ないし国民党の少数政権が誕生する確率が高まったことから状況はやや改善した」と述べた上で、「ただ、基本的に安定政権樹立への道筋はまだ不透明だ」と語った。

  ロンドン時間午後4時30分現在、スペイン10年債利回りは前週末比17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.46%。これは2014年6月以来の大幅低下。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は1.59上げ104.46。

  同年限のポルトガルとイタリアの国債も上昇したものの、利回りの下げ幅は6bp未満だった。

  定数350議席の下院で国民党は137議席を獲得。昨年12月の前回選挙時の123議席から議席を伸ばした。最大野党の社会労働党は85議席で第2党の座を維持。ポデモスは71議席で横ばい。

原題:Spanish Bond Yield Drops Most Since 2014 After Rajoy Wins Vote(抜粋)

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