ポスト離脱ショックの投資戦略、荒波乗り切るための資産クラス別戦術

英国の欧州連合(EU)離脱が決定した衝撃の24日から週末をはさみ、投資家は今後の戦略を練り始めた。

  ミシュラー・フィナンシャル・グループのマネジングディレクター、グレン・カペロ氏はリポートで、「これから何が起きるのか、手がかりとなる前例はどこにもない」と指摘した。

  国民投票の結果は投資家の意表を突いたが、その後の殺気立った取引と山のような調査リポートから幾つかのテーマが見えてきた。

英国の将来は?

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

株式
欧州株が最も大きく下落するだろう。クレディ・スイス・グループは年末の英国株、欧州株、米国株の株価指数の目標をそれぞれ6.5%と14%、7.5%引き下げた。モルガン・スタンレーは英国株のFTSE100指数が最大19%、ユーロ・ストックス50種が14%下落すると予想した。

外為
外為市場では資源国と英国への依存が大きい国の通貨が特に下落リスクが高い。上昇が見込まれるのは伝統的な逃避先とされるドルと円だ。ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの北米マクロ戦略責任者、リー・フェリッジ氏は円が年末までに1ドル=95円に達すると予想。ポンドは幾分戻して1ポンド=1.40ドル前後になるとの見通しを示した。

  ドイツ銀はユーロが年末に1ユーロ=1.05ドルまで下落するとの予想を維持。ウニクレディトは投票前に、新興市場通貨では南アフリカ・ランドが最も脆弱(ぜいじゃく)だとの見方を示し、英国とのつながりの深さを指摘した。

国債
クレディ・スイスは10年物米国債利回りが「過去最低の更新に迫り、ドイツと日本国債利回りはマイナス幅を拡大する」と予想。また、FTNファイナンシャルの金利ストラテジー責任者、ジム・ボーゲル氏は「今月は債券ポートフォリオでの利益確定の売りは抑えるべきだ」とし、向こう数週間に取引相手方が買いの必要に迫られ高値を支払う可能性が高いと解説した。

社債
クレディ・スイスは社債について、「信用市場で予想されていたパニックは1、2日しか続かず、よい水準で買える機会が生じると考えている」と分析。モルガン・スタンレーはリポートで、欧州中央銀行(ECB)からの支援やそれが拡大される可能性を理由に、「勇気を出して」欧州社債を買うことを推奨。「ECBからの力強い対応を予想している」と説明した。

原題:Investors Map Post-Brexit Strategies Amid Global Market Upheaval(抜粋)

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