モデル運用のヘッジファンド、英EU離脱決定の1日で収益10%確保

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GCIアセット・マネジメントがコンピューターモデルで運用するヘッジファンドは、国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱が決まった24日に10.46%の運用収益を上げた。

  同ファンドを運用する山本匡氏によると、ポンドの売り持ち(ショート)、円の買い持ち(ロング)、日本国債先物と独、仏の欧州国債先物のロングが奏功した。「離脱なら高い収益が上がるが、残留でも大きくやられないポートフォリオを作っていた」とし、ユーロ、豪ドルと株式をロングし逆の結果にも備えていたという。

EU離脱に印を付けた投票用紙

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  ポンドについては、「2月ごろ離脱の可能性が意識され始めたあとの数カ月でみると他通貨に対しては弱含んでいた」とし、こうした動きを捉えていたことが収益につながったと説明している。国民投票の直前は残留派が優勢で強含んでいたため、ポジションをピーク時の3分の2程度に減らしていたとしている。

  週明けの金融市場はひとまず落ち着きを見せたが、山本氏は今回の英国のEU離脱がEU圏崩壊につながり、「市場の流れが変わり、荒れても収益は上がる形になっている」と話す。

  同ファンドは主要国中心に世界各国の株価指数や債券先物、為替に投資。その中から最もトレンドが明確で収益が狙える資産を見つけ出す。レバレッジ倍率は2.5倍で、年率リターンは40ー50%、リスクは25%を目指す。5月末の運用額は約102億円。2016年のリターンは6月24日までで24%程度。

  27日の外国為替市場では英国のEU離脱の余震が続き、ポンドは24日の安値を下回り、一時1ポンド=1.3120ドルと31年ぶりの安値を更新した。

(最終段落に英ポンドの推移を追加しました.)
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