大気汚染による死者、数百万人削減には数兆ドルの投資必要-IEA

  • IEA、国際的な大気質基準目標の設定を呼び掛け
  • エネルギー開発へのアプローチを見直す必要ある:ビロル事務局長

世界各国がクリーンエネルギーと汚染物質の排出規制に総額数兆ドルを投資しなければ、大気汚染は向こう数十年間拡大するとの見通しを、国際エネルギー機関(IEA)が示した。

  IEAが27日発表した報告書によれば、IEAは各国に対し、汚染物質を半減させる戦略を採用するよう呼び掛けた。この計画に基づけば、2040年にかけて必要とされるエネルギー向け総投資額が約7%増加する可能性がある。この中には汚染規制促進とエネルギー業界の変革加速に向けた投資である4兆8000億ドル(約489兆円)が含まれる。

  IEAのファティ・ビロル事務局長は「きれいな空気は、世界の人々の大半が享受できていない基本的人権の一つだ」と指摘。「コミュニティーが経済成長と引き換えにきれいな空気を犠牲にすることを強いられないよう、われわれはエネルギー開発へのアプローチを見直す必要がある」と述べた。

  IEAはよりクリーンな燃料の利用やエネルギー効率向上、調理施設の改善、排出規制などを推進する戦略を提案。長期的な大気質基準目標の共有と、それをモニターし実行するための導入・規制政策の策定も呼び掛けている。IEAはこうした取り組みで、大気汚染に関連する死者が年間300万人余り減少する可能性があるとの見方を示した。
  
原題:Air Pollution Seen Costing Trillions to Save Millions, IEA Says(抜粋)

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