原油の強気派、打撃被る可能性-英EU離脱選択の余波で

  • 離脱支持派の勝利を受け原油相場は24日、一時6.8%下落
  • 資産運用会社は英国民投票を前に買い越しを増やしていた

23日実施された英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱支持派が勝利したことを受け、原油市場の強気派は打撃を受ける可能性がある。

  離脱支持派の勝利を受けて原油相場は24日、一時6.8%下落。一部のアナリストらは需給が依然として価格上昇要因になると指摘したものの、英国の離脱決定はしばらくの間、欧州の将来をめぐる不透明感が広がることを意味し、原油市場に影を落としている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの商品調査責任者フランシスコ・ブランチ氏は「離脱支持派の勝利はグローバリゼーションへの抵抗であり、人と物の自由な移動に反対する姿勢を示している」と指摘。「貿易と移動の増加が反転すれば、金を除く商品市場に悪影響を及ぼす」との見方を示す。

  離脱派勝利を受けて世界の株式相場が下落する一方、ドルや金などの安全資産は上昇した。UBSは世界の原油供給過剰が解消する中、トレーダーらは程なく再び市場のファンダメンタルズ(需給関係)に重点を置くと予想。トレーダーらは今後、英国の決定の世界経済と原油需要に対する持続的な影響についても検討する必要がある。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、資産運用会社による原油の先物とオプションの買越残高は21日終了週に2万1586枚増加し21万3075枚となり、5週間ぶりに増えていた。

  バークレイズのアナリスト、マイケル・コーエン氏(ニューヨーク在勤)は「今年の原油相場の平均は44ドルと見込んでいたが、今は40ドル台、およそ41ドルと予想している。2017年の見通しは60ドルから3ドル引き下げて57ドルだ」と述べた。

原題:Oil Bulls Face Specter of Market Turmoil on Brexit Aftershocks(抜粋)

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