東証リート指数が反発、相対的に安定感との見方も値上がりは一時的か

  • 一時3.1%高、日本ビルファンドは4.5%高の場面も
  • 景気対策や追加金融緩和がない限り、楽観的になれないとの声も

東証リート指数が反発している。英国の欧州連合(EU)を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受けて先週末は日本株全体の大幅安に連動した格好となったが、海外の不動産市場と比べて相対的に投資対象として安定性があるとの見方から買いが広がっている。ただ、金融市場の先行きが不透明なため、持続的な上昇には懐疑的との指摘もある。

  同指数は27日、一時前週末比3.1%高まで上昇し,2月16日以来の日中上昇率となった。午前の取引を終えて同1%高の1749.11ポイントとなった。Jリートで時価総額最大の三井不動産系の日本ビルファンド投資法人は一時同4.5%高となった。TOPIX不動産業指数は一時、同1.3%高、TOPIXは同1.6%高にとどまる。

  モルガン・スタンレーMUFG証券の竹村淳郎アナリストは電話インタビューで、Jリートが投資する日本の不動産市場について、ロンドンの同市場と比べると賃料に割高感がないと指摘。また、アジア諸国と比べて洗練された市場であることから相対的な安定感があると述べた。竹村氏は24日付リポートで「英国のEUの離脱は株式市場の参加者がJリートを保有するインセンティブを高めると考える」と記している。

  農中信託銀行シニアファンドマネジャーの新海秀之氏はJリートの上昇について「先週のパニック的な下落の反動にすぎない。上昇は一時的なものだ」と述べた。日本株が先週金曜日に2月の安値を下回ったことで、市場の先行きは不透明だとし、「日本で景気対策や追加金融緩和が打ち出されない限り、楽観的にはなれない」との見方を示した。

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