ブラジル株(24日):ボベスパ下落、英EU離脱選択で債務懸念高まる

  • 通貨レアルも下落-外国人投資家による下落を見込んだ取引が増加
  • ペトロブラス、イタウ、ヴァーレが最も指数を押し下げた

24日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は下落。この日は世界的な株安となった。23日に実施された英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱支持派が勝利したことを受け、ブラジルのリセッション(景気後退)は財政赤字が拡大する中で深刻化するとの懸念が広がった。通貨レアルも下げた。

  ボベスパ指数は前日比2.8%安の50105.26で終了。指数構成59銘柄中57銘柄が下げた。ブラジル石油公社(ペトロブラス)と銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディング、鉄鉱石生産のヴァーレが安い。通貨レアルは1.1%安の1ドル=3.3748レアル。外国人投資家は今週、レアル安を見込む取引を拡大した。ブラジルの2025年償還ドル建て債の価格は下落。

  新興市場資産はこの日、下げる展開となった。英国民投票の結果を受け、英ポンドが30年余りで最低の水準に下落し、欧州の銀行株が大きく下げ、リスクが高めの資産から資金を引き揚げる動きが広がった。投資家が途上国国債に求めるプレミアム(米国債に対する上乗せ利回り)は2013年6月以来最も大幅な拡大となった。こうした展開は、ブラジルが既に1世紀ぶりとなる深刻なリセッションに直面している中で世界経済が減速するとの懸念を強めることになった。

  ABNアムロ・グループのアナリスト、ジョルジェット・ブーレ氏(アムステルダム在勤)は「市場が極めてリスク回避の姿勢となっている際には、ブラジルのような国は経済・政治の見通しがより良い国に比べ打撃が大きい」と語った。

  世界的なリスク回避姿勢の高まりはブラジル金融市場への外国からの投資の見通しにも疑問を投げ掛ける。今年は、新たな政権による経済立て直しへの期待からブラジル株・通貨は世界の中で高い上昇率となってきた。

原題:Brazilian Real, Stocks Slump as Brexit Adds to Deficit Concern(抜粋)

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