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米国債(24日):急伸、英・EU離脱決定で米利上げ観測吹き飛ぶ

更新日時
  • 米金融政策は無期限の据え置き-イーグル・アセットのキャンプ氏
  • 10年債利回り、2012年以来の低水準で引ける

24日の米国債相場は急反発。10年債利回りはほぼ5年ぶりの大幅な下げとなった。英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択したことを受け、安全とされる資産に資金が押し寄せた。

  市場にストレスがかかったときの典型的な逃避先である米国債は、年限を問わず買いを集め、利回りは大きく下げた。金利先物市場は少なくとも2年は米金利の引き上げはないとの見方を織り込んでおり、年内利下げの確率は11%に上昇した。

利回りが大幅に低下

  英国民投票前に発表された世論調査では接戦が予想されていたため、実際に離脱が選択されたことに金融市場は衝撃を受けた。ブルームバーグ米国債指数に基づくと、米国債は年初から4.7%のリターンをもたらした。

  イーグル・アセット・マネジメント(フロリダ州セントピータースバーグ)の債券ディレクター、ジェームズ・キャンプ氏は「米金融政策は無期限の据え置きだ。いつまでもこの状態が続く」と話す。「米国債利回りは1.25%に向けて猛進を続けるだろう。1%もあり得る。向こう数四半期で実現する可能性もある。巨大な規模でシフトが起きている。これに対して中央銀行に何ができるだろうか。銃弾は残っているのだろうか」と問いかけた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在の10年債利回りは19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.56%。10年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)価格は1 22/32上昇の100 19/32。利回りは一時1.4%まで下げ、2012年7月に記録した過去最低の1.38%に近づいた。

  ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメント部門の債券取引責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は「利回りはこの先もじわじわと下げ続けるだろう」と話す。「10年債利回りは夏が終わるまでに1.25%になる可能性もある。世界経済の減速と安全への逃避を反映した動きだ」と述べた。

  米金融政策見通しへの感度が高い2年債は利回りが28bp下げた後、相場は伸び悩んだ。2年債利回りは0.63%で引け、昨年10月以来の低水準。米連邦公開市場委員会(FOMC)はその2カ月後に、ほぼ10年ぶりの利上げに踏み切った。

  MCAP(ニューヨーク)の債券責任者、マイク・フランゼーゼ氏は「誰の目にも明らかな問題は、FOMCが今後どうするのかという疑問だ」と話す。「引き締めバイアスを中立に戻すのか、もしくは利下げを再開するのだろうか」と問いかけた。

原題:Treasuries Surge With Global Bonds as Brexit Seen Sidelining Fed(抜粋)

(相場を更新し、第6段落以降を加えます.)
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