英EU離脱、安全資産に資金移動促す-グロース、アイバシン氏ら予測

  • 株式に背を向け、安全な債券に資金向かうはず-グロース氏
  • 買いの好機は近く現れる可能性-ピムコCIO

英国の欧州連合(EU)離脱による影響を免れようと投資家は株式に背を向け、債券など安全資産に向かうはずだ。ビル・グロース氏やダニエル・アイバシン氏ら著名ファンドマネジャーがこのように予測した。

Bill Gross.

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

  ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドで14億ドル(約1400億円)を運用するグロース氏は電子メールで、「株式でなく、安全資産とされる債券に資金が集まるのは明白だ」と指摘。「世界経済は急速に自由貿易の皮を脱ぎ捨てるかもしれず、移民政策が脅かされる」ことになると警告した。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグループ最高投資責任者(CIO)を務めるアイバシン氏は、高いボラティリティと長期的な低リターンに投資家は備えるべきだと考える。

  同氏は電話インタビューに応じ、「リスク資産にとって、これは長期的に厄介なテーマだ」とし、「明らかにリスクオフの事態だ。手が付けられないくらいにまでなれば、短期から中期の投資で買いのチャンスかもしれないと見なすだろう」と述べた。

  独アリアンツの主任経済アドバイザーでブルームバーグ・ビューのコラムニストを務めるモハメド・エラリアン氏は、英国のEU離脱票は企業や政界エリートに対する世界的な反発の一部で、米大統領選のトランプ氏の人気やインド準備銀行(中央銀行)の総裁辞任にも見て取れる現象だと分析した。

  同氏はブルームバーグの電話インタビューで、「脆弱(ぜいじゃく)な経済と人為的な金融市場に、突然多大な不透明性が重なった」とし、「経済と金融、政治に大きな混乱が生じかねない」と語った。

  また24日にブルームバーグ・テレビジョンに出演した同氏は、英国のEU残留に賭けていた運用担当者が追い込まれると指摘。とりわけレバレッジを効かせていた場合は危ないとし、「追い証が大量に発生するだろう」と警告した。

原題:Gross, Ivascyn See Flight to Havens in Historic Brexit Jolt (3)(抜粋)

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