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英国のEU離脱、金融業界幹部は驚がく-緊急計画発動か

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24日の欧州株式市場で、域内の主要銀行が過去最大の下げに見舞われている。英国が欧州連合(EU)離脱を決めた最初の加盟国となり、金融業界の首脳は失望を表明した。

  日中取引で金融危機以来の大幅安を記録したドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は「欧州にとってはあまりいい日にならなかった」と述べ、「今後の影響は完全には予測できないが、間違いなくあらゆる面にマイナスの影響が現れる」と不安を示した。

  ブラックロックのチーフ投資ストラテジスト、ユーウェン・キャメロン・ワット氏は「ロンドンが欧州の金融リーダーの地位を失うことはない。あまりにも群を抜いているからだ。しかしいろいろな点での優位は浸食されていくだろう。ダブリンやフランクフルト、パリが地位を上げるだろう」と指摘した。

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  JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは国民投票の結果を受けて行員宛ての文書で「英国における弊社の事業モデルは変わらない」としつつ、「しかしながら今後数カ月の間に、欧州の事業体の法的構造を変更し、一部の職を他国に移転する必要が出てくるかもしれない」とコメントした。

  これまで各銀行が明らかにした英EU離脱が決まった場合の計画は以下の通り。

*JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者は今月、離脱なら英国内の従業員1万6000人の4分の1を欧州大陸に移さなければならないだろうと述べた。

*HSBCホールディングスは本部を英国内に維持するとしても、ロンドンの投資銀行部門従業員5000人のうち1000人をパリに移す必要があるかもしれないとしている。

*ドイツ銀行のジョン・クライアンCEOは5月31日の会議で、ロンドン経由で行われているユーロ圏の取引を中心に業務がロンドンから離れていくだろうと述べた。

*シティグループは行員に対し、離脱ならば業務をEU域内全体に「リバランス」する必要があるだろうと警告した。

*モルガン・スタンレーはケレハー社長が今週、離脱ならば欧州本社をダブリンかフランクフルトに移す可能性があると発言。事情に詳しい関係者が今月述べたところによると、英国内従業員数の6分の1にあたる約1000人を他の国に異動させることもあり得る。

*ゴールドマン・サックス・グループは離脱ならば一部のオフィスを欧州大陸に移す見込み。

*INGグループはハマーズCEOが、恐らく他の大手銀行に追随してロンドンの人員数を減らすだろうと発言

原題:Brexit Stuns Finance Chiefs as European Bank Stocks Plunge (1) (抜粋)

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