欧州債(24日):スペイン債下落、独債との利回り差拡大-英EU離脱で

更新日時

24日の欧州債市場でスペインとイタリアの国債が下落。英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選んだことを受けて、世界的に低格付け債や株式が売られる一方で、質への逃避からドイツ債は上昇した。

  スペイン10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は欧州中央銀行(ECB)が債券購入プログラムを開始した2015年3月以前の水準に広がった。域内で比較的安全とされるドイツ国債の需要が高まり、同国債の10年物利回りは過去最低を更新した。

  オッズチェッカーが各社の賭け率を集計・算出した指数によればEU離脱の確率は23日にわずか23%だったため、英国のEU離脱選択で24日の世界金融市場は大荒れの展開となった。残留支持派を率いたキャメロン英首相は投票結果を受けて、辞意を表明した。

  DZ銀行(フランクフルト)の債券ストラテジスト、クリスティアン・レンク氏は世論調査が投票結果の拮抗(きっこう)を示唆していたことから市場は「油断」していたとし、「結果は僅差だったが、極めて明らかだ。明らかなリスクオフのセンチメントで、現在は価格再設定の動きがみられる」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.63%。一時は1.83%と、2月11日以来の高水準に達した。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は1.53下げ102.87。

  ドイツ債とのスプレッドは31bp拡大の168bpと、2014年3月以降の最大。ドイツ10年債利回りは14bp低下しマイナス0.05%。一時は過去最低のマイナス0.17%となった。

原題:Spanish, Italian Bonds Tumble as U.K. Vote Punishes Peripherals(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE