ダラス連銀総裁:利上げに辛抱強くある必要、中立金利恐らく低下

  • 生産性の伸び鈍化などが中立金利の低下を引き起こしてきた
  • ダラス連銀のカプラン総裁がニューヨークでスピーチ

米ダラス連銀のカプラン総裁は23日、中立金利が恐らく低下しており、金融政策当局者が景気を刺激する余地が小さくなっているとの見解を示した。中立金利は景気刺激的でも抑制的でもない実質金利の水準を指す。

  カプラン総裁はニューヨーク大学マネー・マーケティアーズ夕食会での講演のテキストで、「先進国の高齢化や生産性の伸び鈍化、安全資産の源としての米国の持続的台頭が全て、中立金利の低下を引き起こしてきたという主張に非常に納得している」と述べ、「金融政策には経済政策において果たすべき重要な役割がある。しかしゼロ金利制約ないしそれに近い状態では、経済政策の他の手段よりも効果が見込めない可能性がある」と説明した。

  同総裁はまた、「経済情勢の現実的な評価に基づいて」のみ緩和解除を進めるべきだと述べ、利上げに辛抱強くあるよう求めた。また財政政策当局者に対し、金融政策からバトンを引き継いで米経済の成長見通しの改善を促すよう呼び掛けた。

  カプラン総裁は「過去8年間、先進国では金融政策に大きく依存してきており、財政政策や構造改革に頼る部分ははるかに小さかった。国内総生産(GDP)伸び率を従来より高い水準で維持し、重要な長期的問題に対処しようとするなら、金融政策以外の政策行動が必要だ」と指摘した。

原題:Fed’s Kaplan Urges Patience in Raising Rates, Seeks Fiscal Boost(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE