NY外為:円安い、対主要通貨で1%超の下げ-英投票の結果待ち

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23日のニューヨーク外国為替市場では、円が主要16通貨全てに対し1%以上の値下がりとなった。英国の欧州連合(EU)残留・離脱を問う国民投票が行われ、逃避需要が後退した。

  円はドルに対しては1年10カ月ぶり高値から下落。世論調査では残留派と離脱派が互角なことが示唆されたものの、金融市場の見方やブックメーカーのオッズは「残留」派勝利に傾いていた。ドルは主要通貨の大半に対して値下がり。英財務省や国際通貨基金(IMF)などは英国のEU離脱は雇用や所得をリスクにさらすほか、ポンドを急落させ、英経済にも打撃を与えると警告している。

  三菱東京UFJ銀行でグローバル市場調査部門で欧州責任者を務めるデレク・ハルペニー氏は「国民投票の結果が残留支持となる確信が強まっている」と指摘。「きょうの商いは非常に薄い。動きの大きさを読み取ろうとするのは若干危険かもしれない」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対して1.7%安の1ドル=106円12銭。円はノルウェー・クローネに対しては3.5%下落、スイス・フランに対しては1.7%下げた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%下げた。

1万円札

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  市場の予想が「残留」派勝利となっていることは、「離脱」となった場合に市場が混乱する余地があることを意味する。離脱となった場合は円がドルに対し短期的に100円を超えて上昇し、ポンドは1ポンド=1.30ドルにまで下げる可能性があると、ソシエテ・ジェネラルは指摘する。

  ソシエテのグローバル・ストラテジスト、キット・ジャックス氏は「過去10日間におけるセンチメントの改善は、世論調査の結果を受けたポンドの反発に表れている」とし、「そうした状況はあらためて結果への非対称のリスクがあることを示唆している。『離脱』が支持された場合、ポンドやリスクセンチメントへの悪影響は、『残留』だった場合のプラス効果よりも大きい」と述べた。

原題:Yen Sinks at Least 1% Versus Major Peers as U.K. Votes on Brexit(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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