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米国債:反落、10年債は3週ぶり高利回り-英国民投票の結果待ち

更新日時

23日の米国債相場は反落。10年債利回りは一時、3週間ぶりの高水準に達した。

  米国債相場は22日の上昇でそれまでの4日連続安を抜け出したが、この日は下げを再開した。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「マーケットは慌てて銃に手を伸ばした」と話す。「きょうの市場の動きは、欧州連合(EU)残留派が勝利するとの想定に基づけば予想されていたものだ」と述べた。

  英国がEU離脱を選択する可能性を警戒し、今月初めに日本やスイスなど安全とされる国債の利回りが記録的な低水準に下げたが、ここに来て下げ渋っている。バンク・オブ・アメリカのグローバル・ガバメント・インデックスでみた世界の国債市場は年初から4.9%のリターン。上期の成績としては1995年以来の最高を達成するペース。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、10年債利回りはニューヨーク時間午後4時50分現在、6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.74%。一時は日中ベースで6月3日以来の高利回りとなる1.75%に達した。10年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)価格は98 29/32。

  10年債利回りは今月16日には1.52%に下げ、2012年8月以降の最低を記録していた。

  ここ数週間、世界の債券市場のセンチメントは英国民投票を控えた世論調査の結果に合わせて揺れてきた。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送った決定について、英国がEUを離脱するリスクも考慮した結果だと述べた。

  イエレン議長は22日に下院で質疑に応じ、「英国民投票の結果、およびそれが与えかねない打撃を判断するため、注意深く見守るつもりだ」と話した。

  ブルームバーグがまとめた先物市場のデータに基づくと、トレーダーらは7月利上げの確率を約10%、年内利上げの確率を五分五分として織り込んでいる。

  英国民投票の結果によっては米金利軌道が変わる可能性があるとの見方もある。JPモルガン・チェースでグローバル債券責任者を務めるボブ・マイケル最高投資責任者(CIO)は23日のインタビューで、「英国がEU離脱を選択すれば、7月の米利上げは消えたと考えてよかろう」と話した。「その一方で残留が決定し、市場がある程度穏やかであれば、そして7月に出る雇用統計の数字がそこそこ堅調であれば、同月のFOMCで金利を引き上げると予想する」と述べた。

原題:Treasuries Decline as Britain Votes on European Union Referendum(抜粋)

(相場を更新し、第6段落以降を加えます.)
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