物言う空売り投資家グラウカス、日本企業に照準-数社を調査

物言う空売り投資家の米グラウカス・リサーチ・グループは、日本企業を標的にしようとしている。

  同社は日本企業数社について調査しており、4-5週間内にリポートを公表する計画だと、調査ディレクターのソレン・アーンダール氏が東京でインタビューに応じて語った。狙っている企業の名前は明かさなかった。グラウカスは日本市場への参入に役立つよう日本人アナリストを雇ったという。

  安倍晋三首相の下で政府は株主と企業の対話を密にさせる行動指針を導入した。その結果、最近ではダニエル・ローブ氏らによるヘッジファンドの活動が脚光を浴びるケースもあったが、空売り筋が活動や計画を明らかにすることはまれだ。

  グラウカスは「日本における空売りの旗手になる」と共同創業者のアーンダール氏は述べた。「日本の投資・金融コミュニティーは会計手法や透明性、説明責任について開かれた率直な対話を今までよりもよく受け入れるようになると思う。3、4年前にはそのようには考えられなかった」と語った。

  安倍首相の企業統治イニシアチブに加え、東芝や一部の自動車メーカーの不祥事を受けて、今が日本に参入する良い機会だとアーンダール氏は述べた。グラウカスは当初は米国上場の中国企業に注目していた。日本企業については売り上げや利益を完全に偽装する全面的な不正を見つけようとしているわけではないという。

  日本で「そういうものは見つからない。会計上の問題、損失の処理の仕方などが中心だ。われわれが発見しているのは会計手続きに関するかなり重大な違反だと思う」とアーンダール氏は語った。

  「活発な空売りコミュニティーがある市場では、経営陣が不適切な行為をしてとがめられない確率がはるかに低くなる」と同氏は指摘。「それが彼らに、行動を変えさせる」と述べた。
  
原題:Activist Short-Seller Glaucus Says It’s Starting to Target Japan(抜粋)