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シンガポールは24日午前3時始動-英国民投票に備える外為トレーダー

  • 外為ブローカーのオアンダ、全世界でスタッフ総動員
  • UBSでは週末にかけて混乱続けば、週明けも早朝出勤の用意

欧州連合(EU)離脱の賛否を問う国民投票が実施される英国から遠く離れたアジアでは、為替トレーダーやアナリストが24日の夜明け前からスタンバイする。

  投票は英国時間23日午後10時(日本時間24日午前6時)に締め切られる。外国為替取引でアジアの中心地であるシンガポールは24日午前5時だ。

  外為取引で世界3位の銀行UBSグループがシンガポールに置くトレーディングデスクは、その時間までにスタッフ全員が始業。通常よりも約1時間早い開始となる。個人投資家向けの外為ブローカー、オアンダでは午前3時出社の社員もいる。

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シンガポールの商業ビル

Photographer: Nicky Loh/Bloomberg

  ここ2年間、スコットランド独立の是非を問う住民投票のほか、スイス国立銀行(中央銀行)の金保有をめぐる同国での国民投票やギリシャ救済をめぐる投票があり、アジアにいるディーラーらは通常取引時間以外に発表される結果に対応してこなければならなかった。

  UBSのアジア太平洋地域担当の為替・金利・信用責任者を務めるアンソニー・ホール氏(シンガポール在勤)は「過去の経験から、ボラティリティが極端な時にまずい展開になり得る状況が分かるようになり始めた」と述べ、今回の英国民投票は「これまでと比べて確実に、備えがずっと進んでいるイベントだ」と指摘した。

  オアンダのシニアトレーダー、スティーブン・インネス氏は24日午前3時にオフィス入りの予定で、これは通常時間より2時間程度早い。同社のニューヨークのチームは遅くまで勤務し、ロンドンのトレーダーは現地時間午前4時に勤務を開始する。

  同氏は「高リスクとなる可能性があるこのイベントへの対応で、世界中でスタッフを総動員する」と語り、「イベント前の作戦会議を持って戦略を練るほか、当社の電子システムがきちんと動き、全てが確実に順調に動くようにする」と話した。

週明け

  UBSのホール氏によれば、同行ではテクノロジーサポートなど、他の部門も24日は取引急増に備える。また、英国民投票の結果判明後、週末にかけての展開が混乱を長引かせるようであれば、週明け27日にも再び、シンガポール在勤のトレーダーや後方支援のスタッフに早朝出勤してもらう用意があるという。

  「英国民が離脱を選べば、事態は一段と流動的になり長期にわたって激しい変動が続くだろう。残留となれば、変動は激しくなっても恐らく短期的だ」と同氏はみている。

原題:Currency Traders Face 3 a.m. Singapore Start for Brexit Vote (1)(抜粋)

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