世界の安全資産も形無しに、英国民投票迫り流動性悪化の兆し

  • 為替市場は大きな価格の振れに備えている-バンガード
  • 欧州の国債市場で流動性が3割余り低下-アクサ・インベストメント

英国の欧州連合(EU)残留・離脱を問う23日の国民投票を控え資金を避難させたい債券・通貨トレーダーらは、世界の金融市場の避難所とされる場所をあまり安全ではないと見ているのかもしれない。

  価格に影響を及ぼさずに容易に取引できる度合いを示す流動性は、投資のオアシスとされる市場の一部で23日の投票を前に悪化する兆しが既に見られる。

  アクサ・インベストメント・マネジャーズのシニアエコノミスト、デービッド・ペイジ氏(ロンドン在勤)によれば、欧州の国債市場では流動性が3割余り低下した。バンガード・グループ(運用資産約3兆5000億ドル=約366兆円)は、ボラティリティ上昇の場合には、実際に取引に応じるプライスではなく、気配値を提示する可能性があるという話を為替ディーラーから聞いているという。また、欧州のトレーダーらによると、世界が今注視している英ポンドで直物ポジションを持つことに一部投資家は後ろ向きになっている。

  バンガードの外為トレーディング責任者、アンディ・マーク氏は「流動性不足に陥る可能性に誰もが備えている」と指摘。「値段を提示できないかもしれず、一定期間は気配値に変わる可能性もあり、アルゴリズム取引の一時的停止もあり得るという通知を、われわれのカウンターパーティー全てから実際に受けたのは、私が思い出せる限り初めてだ」と付け加えた。

  ブルームバーグが閲覧した文書によれば、UBSグループやソシエテ・ジェネラルといった金融機関のほかオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)も顧客に対し、通常レベルの為替の流動性とプライシングを提供できない可能性があると通知している。

原題:No Safety for Traders on Brexit Day as Liquidity Shortages Loom(抜粋)

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