6200%超のリターン獲得した異色の運用者、中国株に強気に転じる

  • 黄衛民氏は7-9月に上海株が18%上昇すると予想
  • 英国民投票後にリスク資産が世界的に値上がりする可能性も指摘

中国株式市場での投資のタイミングに関して、黄衛民氏の右に出る者はいない。

  独学で投資を学んだこのヘッジファンド運用者は昨年、中国株価指数先物の大幅上昇・下落を的確に読み、6200%を超えるプラスリターンを獲得した。また相場が急落する前に弱気スタンスを取ったことで、今年に入っても最初の2カ月でさらにプラス60%のリターンを得た。過去4カ月間、中国株の方向感が定まらなかった時期は、現金保有を増やして安全な運用に努めた。

  そして今、黄氏は買い時が来たと話す。

中国・北京の証券会社の株価ボード

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  黄氏は電話インタビューで、上海総合指数が7-9月(第3四半期)に18%上昇する可能性があると予想。新規株式公開(IPO)ルール変更の遅れで株式の供給が制限されていることと、10月に人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)構成通貨バスケットに正式採用されるのを前に、中国当局が元相場を安定的に維持していることを理由に挙げた。

  英国の欧州連合(EU)離脱・残留を問う国民投票については、英国民は残留を選ぶと予想し、資産価格に対して世界的に最大のリスクが取り除かれるとの期待を示した。また、公算としては小さい離脱の事態になっても、中国株上昇の妨げになることはないだろうと述べた。

  黄氏(46)は「世界のリスク資産が全般的に上昇するまれな展開になり得る」とし、7-9月期は中国内外で相場が反発するとの見通しを示した。

  同氏は一方で、年末と来年の相場についてはそれほど楽観的にみていない。米金融当局が恐らく11月の米大統領選挙後に利上げし、それが株価の重しになると予想。上海総合指数については、向こう2、3年間、今年の日中ベースの最安値(2638.30)より30%高い水準である3430を超える公算は小さいと述べた。

原題:Stock Bear Who Made 6,200% in China Turns Bullish, Brexit or Not(抜粋)

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