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テスラのソーラーシティー買収提案、目的は相乗効果より債務救済か

  • ソーラーシティーの債務は過去3年間で13倍に膨張
  • テスラのマスクCEOは救済論を一蹴

テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が提案した28億6000万ドル(約3000億円)規模のソーラーシティー買収は、テスラとの事業統合でクリーンエネルギーをワンストップで提供する巨大企業を誕生させることよりも、増大する債務から同社を救済する意味合いのほうが大きいかもしれない。

  ソーラーシティーの債務は32億5000万ドルと、過去3年間で13倍に膨れ上がった。同社の事業戦略は、ルーフトップ設備のために資金を借り入れ、そのほとんどを顧客にリースする手法を中核としてきた。これらの契約では数十年にわたりスローペースながら確実な支払いを受け取る一方で、同社の負債は増加し続けることになる。

  アナリストは資金調達コストの上昇に伴い、同社のこうした手法が維持不可能になる恐れがあると警告。ブルームバーグのまとめによると、同社は2017年末までに12億3000万ドルの債務返済期限を迎える。

  S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアナリスト、アンジェロ・ジノ氏は、買収提案はマスクCEO流の解決策だとして、「全ては負債が関係しており、どのように言ってもいいが、救済が実体だ」と22日のインタビューで指摘した。

  マスクCEOは同日行われたアナリスト向け電話会議で、買収提案が救済策だとの見解に反対した。「どこから救済という話が出てきたのか分からないが、ソーラーシティーはキャッシュフローの観点から非常に健全な方向に向かっており」、今年中のキャッシュフロー黒字転換に向けて順調だ、と自身の見方を説明した。

  ソーラーシティーの債務の約半分はノンリコース型で、会社自身ではなく、特定のルーフトップ事業が返済の裏付けとなっている。これらの負債はソーラーシティにとって脅威になっていない。マスクCEOは、「実際に問題なのはリコース(会社自体に返済義務がある)債務だ」と指摘、ソーラーシティーが生み出すキャッシュフローは「リコース債務に必要な額をカバーしている」と述べた。

原題:Musk Says SolarCity Deal About Synergy But It May Be About Debt(抜粋)

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