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英国を二分したEU残留・離脱の論戦、決着へ-国民投票が進行

更新日時
  • 残留派は経済リスク警告、決定権奪回の最後の機会と離脱派
  • キャメロン首相の進退やスコットランド独立問題も左右へ

英国の欧州連合(EU)残留・離脱を問う国民投票が現地時間23日朝、始まった。英国の将来の経済的繁栄やEUの方向性を左右する数十年に1度あるかないかの重要な決断となる。

  投票はロンドン時間午前7時(日本時間同午後3時)にスタート。午後10時に締め切られ、集計が開始される。24日午前0時ごろには英領ジブラルタルとイングランド西端のシリー諸島から最初の開票結果が判明する見通し。午前0時半前後にはイングランド北東部のサンダーランドとニューカッスルの結果が続く。最終的な結果は午前7時ごろ判明する見込み。

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"Britain Stronger In Europe" Cross Party EU Referendum Campaign Rally

バーミンガムで22日演説するキャメロン英首相

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  今回の国民投票は、英現代史で最も国論を二分したキャンペーンの1つの集大成となるものだ。キャメロン英首相はEU離脱の場合の経済・金融のリスクを警告する一方、ジョンソン前ロンドン市長ら離脱派はブリュッセルに本部を置くEUからの束縛を解くと訴えた。

  キャメロン首相は投票前日の22日遅くにバーミンガム大学で演説し、まだ態度を決めかねている有権者に対し、「雇用と経済、子供たちの未来、われわれの未来」を最優先するよう呼び掛けた。一方のジョンソン氏はスカイニューズに対し、「決定権を取り戻す最後のチャンスだ。これは争う価値のあるものだ」と訴えた。

  世論調査では両陣営はほぼ拮抗(きっこう)しているが、金融市場やブックメーカーのオッズは残留派勝利の方向を示唆している。

  アイルランドのブックメーカー、パディ・パワー・ベットフェアは23日、残留への賭けのオッズが1/12となり確率92%を示唆したと明らかにした。前日は77%だった。

  ポンドは23日、一時1.6%高の1ポンド=1.4947ドルと昨年12月以来の高値を付けた。ストックス欧州600指数と英国株のFTSE100指数も上昇している。

  イングランド南部と東部の一部地域はこの朝、豪雨に見舞われ交通の乱れも生じた。ロンドン市内の一つの投票所は場所を変更した。

  選挙委員会によれば、今回の国民投票には過去最高の4650万人が登録しており、国内全般に高い投票率が見込まれる。投票は英国と欧州諸国との関係を左右するだけでなく、キャメロン首相やオズボーン財務相の進退もかかる。さらにスコットランド民族党は、国民投票でスコットランドの意思に反してEU離脱が決まった場合、再び英国からの独立を要求する可能性を示唆しているため、イングランドとウェールズ、スコットランドの300年にわたる連合も脅かしかねない。

原題:Brexit Referendum Finally Arrives After Months of Division (1)(抜粋)
Brexit Referendum Finally Arrives After Months of Division (2)

(賭け屋のオッズとポンド相場を更新します.)
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