米テスラのソーラーシティー買収案、市場は実現を疑問視-株価さえず

  • 22日のソーラーシティー株はテスラが提示した価格上限を23%下回る
  • テスラ株主は事業範囲の広さ心配、ソーラーシティー側は条件を懸念

米ウォール街では、イーロン・マスク氏が打ち出した電気自動車メーカーの米テスラ・モーターズと太陽光システム取り付けを手掛ける米ソーラーシティーを統合させる計画が実現するのかと疑念が広がっている。他方、マスク氏は最大28億6000万ドル(約3000億円)規模の統合でさまざまなプラス効果が期待できると投資家を納得させようと懸命だ。

  テスラは1株当たり26.50-28.50ドルでソーラーシティー買収を提案しており、これは半年前の約半値の水準にとどまる。22日のソーラーシティーの株価は前日比3.3%高の21.88ドルで終了。これは買収案で示された価格上限を23%下回る。一方、テスラの株価は前日比10%安の196.66ドルで引けた。前日の通常取引終了後の時間外取引では一時14%下落していた。

  テスラの株主は事業の手を広げすぎていると懸念する一方、ソーラーシティーの投資家は買収価格があまりにも低いと話す。テスラが置くべき軸足をめぐる議論も起きている。テスラは量産型の自動車メーカーになることに苦戦し、今ではクリーンエネルギー消費者向けのワンストップショッピングとしての位置付けを改めようとしつつある。

  クレディ・スイス・グループのアナリスト、パトリック・ジョビン氏は22日取材に応じ、「これは明らかにビジネスモデルの大きな方向転換であり、テスラは最大の抵抗に直面している」と分析。「ソーラーシティーはテスラの提示額よりもはるかに価値がある。買収が実現する確率は40%に満たないとわれわれは考えている」と付け加えた。

  マスク氏は22日、1時間半以上続いた投資家との電話会議で、「地球に対する解決策」として太陽光とエネルギー貯蔵用バッテリー、電気自動車の重要性を強調した。

原題:Musk Fails to Assure Investors SolarCity Bid Is a Good Deal (2)(抜粋)

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