シャープ:鴻海の買収案を承認、新体制で再建目指す-株主総会

  • 鴻海の出資は早ければ今月末、遅くとも来月の見込み-高橋社長
  • 再建期待で株価は上昇-一時、前日比8.8%高

経営再建中のシャープは23日、大阪市内で株主総会を開き、台湾の鴻海精密工業による買収を認める議案を承認した。新経営陣や本社の堺市への移転も議決し、新体制での再建加速を目指す。

  総会の冒頭、高橋興三社長は赤字が続き無配となっていることを陳謝、「経営のスピードが世の中に付いていけず、本当に申し訳ない状況を生んでしまった」と述べた。鴻海を引受先とする第三者割当増資を含む議案は承認された。鴻海の出資は早ければ今月末、遅くとも来月の見込みという。

  液晶事業の不振により巨額赤字が続くシャープは、郭台銘(テリー・ゴウ)会長が率いる鴻海の傘下に入る。鴻海はシャープが第三者割当で発行する新株を総額約3888億円で取得し、全体の66%を保有する筆頭株主となる。シャープは鴻海の下で有機ELなど重点事業に投資し再建を図る。

  野村勝明副社長は「シャープ・鴻海連合は強みと特徴を相互補完できる」と述べ、ディスプレーデバイス事業の抜本的な強化は再建へ向けた大きな柱になるとの考えを示した。

  出資金の払い込み完了後に鴻海の戴正呉副総裁が取締役に就任し、社長となる予定。高橋社長は退任する。

  22日付共同通信によれば、戴氏は世界で7000人規模の人員削減を行う可能性があると明らかにしていた。橋本仁宏取締役は株主総会で、世界的に人員適正化を検討する必要はあるが、現時点で決定したことはないと話した。

  シャープ株は23日、再建が加速するとの期待から上昇、一時前日比8.8%高の136円を付けた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE